広告代理店の仕事内容とは?

   2017/09/23

広告代理店の仕事内容とは?

「広告代理店の仕事内容ってどんなことするんですか?」と言われる学生の方が非常に多いですね。斜陽産業と言われながらも広告代理店の仕事は人気があります。
広告代理店の仕事内容を把握するためには、“会社の規模によって大きく異なる”ということを最初に頭に入れておく必要があります。

つまり、大手広告代理店と中小広告代理店では仕事内容が大きく異なるということです。

Web上では、大手広告代理店の営業マンと芸能人の結婚や、オリンピックの業務などが広告代理店の仕事内容として華やかに紹介されていますが、このような華やかな仕事は、電通や博報堂などの大手広告代理店のごく一部分に限られます
芸能人と出会ったり、大企業のテレビCMを製作したり、ファッション誌の撮影に立ち会ったりなどを経験することは中小の広告代理店ではまずありません。

広告代理店の仕事の大部分は裏方的な地味な仕事が中心です。

広告代理店の仕事は、企画書作成、報告書作成などの地味なデスクワークが非常に多いのが特徴です。広告主の社内報告書の作成も手伝わなければなりません。華やかなイメージだけで広告代理店に就職すると「何だ?芸能人に会えないのか!」と地味な仕事の多さにガッカリすることになります。特に中小の広告代理店では華やかな仕事に出会うことはありません。日々パソコンと向かい合っている地味な作業が中心です。

それでは、大手広告代理店と中小広告代理店の仕事内容の違いを説明します。

 

■大手広告代理店と中小広告代理店の仕事内容の違い

 

■大手広告代理店の仕事内容とは!


大手広告代理店は、クライアント(広告主)の新製品の発売時にマーケティング分野も含めたキャンペーン全体を担当することがあります。製品の開発の段階からスタッフとして加わることもあります。テレビCMの製作や発注、タレントの手配などの派手な仕事の90%以上は大手広告代理店の仕事です。あなたが生活する中で目にする広告のほとんどは大手広告会社が手掛けています。

大手広告代理店の仕事は非常に多岐にわたりますが、基本的な仕事の流れを代表的な3部門を例に説明します。
*営業・・・広告の仕事を獲得してくるのが仕事です
*制作(マーケティング)・・・市場調査などを実施して企画書や広告物を作成するのが仕事です
*媒体・・・営業が獲得してきた案件の広告を掲出する媒体社との窓口が仕事です

〇具体的にクライアントを1社想定して考えてみましょう!

想定クライアント:化粧品会社
製      品:新しくコラーゲンのサプリメントを販売
クライアント方針:競合他社が多いことは自覚しているが、今回初めてサプリメント市場に進出する。成分を高濃度にして高価格帯で勝負したい。よってターゲットは40代以上のセレブを想定。セレブ向けの広告プラン案を提案して欲しい
広  告  予  算:3億円

と、こんな感じでクライアントからオリエンテーション(説明)が広告代理店にあります。数社にオリエンをして競合プレゼンを実施するのが普通です。

オリエンを受けた大手広告代理店は検討に入ります。

■営業部

広告代理店の営業は、クライアントより受けたオリエンテーションをもとに競合コンペに参加するか検討します。コンペ参加の判断は会社として決定されます(プレゼンに参加するのは時間と費用が必要ですので営業個人で簡単に判断は出来ません)参加決定となるとプレゼンの準備に入ります。営業はクライアントから受けたオリエンテーションを社内の関係部署に説明します。

■制作部(マーケティング)

営業からの情報を元に市場調査などを実施して企画を考えるのが制作部の仕事です。“マーケ”と呼ばれたりします。
コラーゲンの市場規模は?競合他社の消費者の中心年齢は?中心となる価格帯は?売れる季節はいつなのか?他のどのような商品と一緒に飲まれているのか?競合他社はどのような広告展開をしているのか?消費者はコラーゲンに何を求めているのか?購入の動機は何なのか?販売は店舗中心か?インターネット中心か?など多方面から調査をして、効果的な広告展開を立案します。

■媒体部

マーケや営業からの情報を元に、テレビ・雑誌・ラジオ・インターネット・交通広告などの広告媒体を選定していきます。この段階では制作費用を除いて広告媒体に投下する予算は概算で決まっています(テレビ1億、雑誌2千万、インターネット5千万、交通広告3千万など)費用対効果が高い広告媒体の選定が必要です。日頃の情報量と媒体を組み合わせるセンスが求められます。

プレゼンテーション資料は制作部門(マーケ)で作成します。プレゼンの資料は数十枚になるでしょう。プレゼンテーション当日は営業が司会進行して、制作部や媒体部と連動しながらプレゼンを実施します。

クライアントの課題をクリアしているのか?売上に結びつく可能性は高いのか?斬新であり尚且つ実現性が高いのか?など広告主のニーズを満たした提案になっているのかがポイントです。

プレゼンが通るとプレゼン内容を元に作業に入ります。プレゼン資料には想定要素も含まれていますので、実際に作業に入るとプレゼンで提案した内容が実現できないトラブルは必ず発生します。代替案などを絶えず想定しながら仕事を進行していく能力が広告代理店の営業マンには求められます。トラブルの解決能力もクライアントからの評価対象になります。しっかりと対応しないと次回の仕事のチャンスがなくなります(次回は他社に任せよう・・・)

1つの大きな仕事が決まるとキャンペーン終了までは多忙を極めるのが大手広告会社の仕事です。

 

■中小広告代理店の仕事内容


中小広告代理店の場合は、大手広告代理店の様にキャンペーン全てを管理出来るだけの能力も人手もありませんので、上記のようなプレゼン依頼は広告主からありません。では、何をしているのか?というと!

1.大手広告会社が取引きしない広告予算の少ない中小の広告主と取引をする
2.大手広告会社が扱わない雑媒体の扱い(サンプリング、チラシなどの小予算の媒体)を獲得する
3.雑誌や交通広告、屋外広告などの自社の得意分野に特化した広告のみを獲得する事に集中する
4.大手広告代理店の下請けとして徹底して仕事を獲得する

中小広告代理店の仕事内容は会社規模同様に中小レベルとなります。
近年では広告キャンペーンを全て大手広告代理店に任せるパターンが増加していますので、大手広告代理店の仕事を下請け先として、中小の広告代理店同志が取り合うようなことも珍しくありません。

「トヨタ自動車や資生堂のテレビCMやるぞ!」と社員20名程度の広告代理店に入社しても残念ながらそのような仕事は絶対にありません。これから広告代理店に就職を考えている方は、会社の規模による仕事の違いを理解した上で広告業界への就職を検討してください。

広告代理店の仕事内容を職種別にも紹介しています。参考にしてください。

 

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