大型(街頭)ビジョン設置の考え方

大型(街頭)ビジョン設置の考え方

大型ビジョンの設置を検討したいという相談が良くありますが、大型ビジョンは高価な投資です。

このような高価な投資を決定する為には、最初に決めなければいけないことがあります。


大型ビジョンの設置前に決めること

最初に決めなければいけないこと。それは、『設置する目的』です。
当たり前な事ですが、多くの方は目的が曖昧な状態で検討しています。

大型ビジョンを設置してどうしたいのか?最初にそのゴールを明確にしなければいけません。

  • 広告事業として利益を得たいのか。であれば、どのくらいの収益を見込んでいるのか?
  • その収益は何の為の収支なのか?新規事業なのか?現在の事業のステップアップとして位置づけるのか?
  • 収支は考慮せずに税金面の対策から資産として設置したいのか?
  • 自社ビルのイメージアップとしたいのか?
  • ビルのテナントのサービスとして設置したいのか?
  • 一般企業だけでなく、テナントにも広告枠を販売して収益を上げたいのか?
  • 何年間以上の運営を見込んでいるのか?

目的を明確にしないと、「何の為に設置したのか?」方向性を失い必ず苦労することになります。

広告媒体として利益を得たい

最も多いのがこのパターンです。

社の相談でも一番多いのがこのパターンです。「大型ビジョンって儲かるんでしょ?」という安易な発想です。
このような思い込みで設置をすると確実に失敗します。

先日もビルオーナーより大型ビジョン設置の相談を受けました。

自社ビルの有効活用の方法として、大型(街頭)ビジョンを広告事業として設置を検討したい。というリクエストです。

運営会社にもルートがあるという大型ビジョンのLEDメーカーに相談したところ、黒字の試算表が提示されたが本当に黒字になるのだろうか?というのが相談の趣旨です。

このように、最初に大型ビジョンを製造販売するLEDメーカーや運営会社に相談するパターンが多くありますが、この様な場合かなりの確率で黒字の試算表が作成されますので注意が必要です。

 

LEDメーカーや運営会社が作成する収支表とは?

LEDメーカーや運営会社が作成する収支表には特徴があります。
大きな特徴とは、設置の場所に関係なく全て微妙に黒字になっているといことです。

設置する大型ビジョンの費用と設置工事費用、ランニングコストの費用の合計に対して、広告収入が多少上回るという試算表です。

LEDの製造メーカーや運営会社は、大型ビジョンを設置した会社から利益を得るのがビジネスモデルです。
設置が目的ですので、赤字の試算表が提出されることはありません。黒字の試算表を作成するのが普通です。

この様なルートで作成した試算表は収支の根拠がなく意味がありません。


販売したいLEDの費用と、その為に必要なランニングコストに対して、広告収入による売上金額が多少上回るようにきっちりと帳尻を合わせています。

 

では、どう検討すればいいか?

今回の件で、一番間違っていることは「考える順番です。

大型ビジョンを設置する場合、多くの方は素人ですので、最初にLEDメーカーや運営会社を調べて問い合わせをします。
この考え方が最初から間違っています。

この順番で進めると、上記のような決断を“後押し”する試算表が作成されます。
運営会社は広告のプロみたいなこと言いますが、実際は大手の広告会社に丸投げしているのが現実です。

もし、上記と同じ状況になった場合、運営会社に対して「黒字なら御社でやりませんか?」と言ってみてください。
100%断ってきます。なぜなら黒字にならないことを良く知っているからです。

あなたが、大型ビジョンに設置を検討する時に最初に検討すべきは広告が入るか?の検証です。

最初に広告収入を想定し、その収入から逆算して捻出できるハードの選定に入ります。
ハードの選定は「後回し」ということを、肝に銘じることが重要です。

徹底して広告主目線で考えて、の場所に大型ビジョンを設置して、自分だったら広告を出すだろうか?」と冷静に考えてください。

かなりの確率で『NO』になります。自分が広告媒体として魅力を感じない媒体が売れるはずがありません。
その場合は、設置してはいけません。


『NO』と断言できない場合、初めて設置の検討が可能となります。

 

広告収入の考え方

設置の大前提である広告収入を想定する場合、考える方向は2パターンです。

  1. 広告主にとって魅力的な大型ビジョンになり得るか。
  2. その為の営業体制を構築できるのか

広告主に対して、広告料金に見合うだけの価値を提供できるのか?この部分を徹底的に広告主目線で考えます。
そして、一体誰が責任を持ってセールスをするのか?専従できる協力者はいるのか?も非常に重要です。

 

①広告主にとって魅力的な大型ビジョンになり得るか

設置された大型ビジョンが、広告主に提供できる価値を徹底的に考えます。
広告主に提供できる価値を検討する時には、

  • 長期契約になり得る広告主に提供できる価値
  • 短期契約の広告主に提供できる価値を分けて考えます。

 

長期契約で掲出する広告主に対するサービスは、短期契約の広告主と差別化をしなければいけません。
安定収入の確保は第一優先です。

長期の契約先には出来る限りのサービスをして、1年でも長く契約してもらう施策が必要です。

また、最初の段階で広告料金の設定もしなければいけません。最初に調査するのは近隣の広告媒体の料金です。
近隣に広告媒体があるのか?契約状況はどうなっているのか?(広告は常時入っているのか?)広告料金と実勢価格も調べます。

近隣の広告料金は設置を予定している大型ビジョンの広告料金の目安となります。
媒体社に直接連絡をして聞いてもかまいません。

そして、街の特性、設置ビルの特性、来街者の特性を考えて立体的に何ができるか?を考えます。
スマートフォンが普及した時代ですので、インターネットとの連動なども必ず検討が必要です。

フリーペーパーが人気の街であれば連動企画も必要でしょう。地元に密着したアナログ的なアプローチは外せません。
オーソドックスな手法ですが街に密着したアプローチは重要です。

インターネットとの連動やフリーペーパーとの連動などは、運営会社に相談すると「過去に取り組みましたが効果ないから意味ないですよ」という返答がきます。気にする必要はありません、それは、その会社が効果が出る前に諦めただけです。

 

②営業体制を構築できるのか

広告媒体を運営するのであれば広告収入を得るための営業体制が必要です。
運営会社に営業までも依頼する場合は、その運営会社のレベルを確認することが重要です。
確認する方法は簡単です。どのように営業する予定なのか?具体的に質問をすればOKです。

この時に「大手の広告代理店にルートがあるので大丈夫です」というような返答の場合は危険です。
自社では何もできない。他社に全て依存していることを証明しています。
大手の広告代理店にルートがあることは、それほど凄い話しではありません。

ましてや、大手の広告代理店が地域の1媒体に注力することはありませんので、広告は入りません。

 

では、どうすればいいのか?

 

できる限り企画ができて媒体の営業に時間を割ける会社や人に任せることが重要です。つまり媒体に愛着を持って担当してくれる会社や人です。

運営会社でも、自社で大型ビジョンを懸命に運営している会社は存在します。
そのような会社を探してください。様々な企画を自社で考えているか質問もしてみましょう。

そして、長期契約スポンサーと短期スポンサーの広告出稿の可能性を、その協力者と再度検討します。
どうしても前向きに検討してしまうので、算出された金額の6割程度で最終の売上と考える位で充分です。

上記の様に、大型ビジョンの設置を検討する場合には、広告収入の部分について協力者と時間を掛けて検討する。
その後に、その広告収入に見合った投資を考える。という順番で考えてください。

繰り返しますが、決して投資金額を決めてから、広告収入の帳尻合わせをしない事が重要です。

LEDのメーカーは国内メーカー、海外メーカーとありますが、メンテナンス契約がしっかりとしていて、国内において実績があるメーカーであれば問題ありません。

大型ビジョンは、地域に設置されたエリアの広告媒体です。都内の一等地を除いては「地域密着」という要素が必要になります。
この部分の構築をしっかりと考えてから事業を進めるようにしましょう。

 

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