ネットとグロスの違い

   2017/09/26

ネットとグロスの違いは広告代理店の基本です。

広告代理店に入社すると、ネットとグロスという言葉を頻繁に使用することになります。
広告業界では通常会話に使用される言葉ですので、しっかりと覚えておきましょう。請求金額と支払金額のことですので、間違えると大変なことになります。

 

■ネットとグロスの違い

ネットは原価グロスは定価です。「これグロス?」「これネット?」は広告媒体の料金の打ち合わせでは100%出てきます。特に新入社員の時期には覚えられずに苦労する方が多くいます。広告主にネット(原価)を提案してしまったら、収支は0になってしまいますね。瞬間的に理解できるようにしておきましょう。

ゴルフをした経験のある人であれば簡単に覚えられます。
ゴルフでの世界では、ハンデを引いた打数をネットと言います。余計な経費(マージン)を引いた正味がネットという感じで覚えるといいかもしれません。ネットの方がグロスより数値が小さくなります。料金が2通りあった場合、小さいほうの金額がネットです。

 

 

■ネットとグロスの使用例

雑誌・新聞・交通広告などの広告媒体には定価設定があります。この定価がグロスとなります。通常は広告代理店のマージンが20%程度含まれていますので、この定価からマージン20%を引いた金額がネットとなります。

例えば・・・

定価が100万円の雑誌広告の場合、マージンを20%とすると広告代理店のマージンは20万円です。この20万円と引いた80万円が雑誌社への支払金額となります。この媒体社への実際の支払金額80万円がネットとなります。

つまり、広告代理店から広告主への請求金額100万円がグロス、媒体社への支払金額80万円がネットとなります。これは基本ですので、しっかりと覚えておきましょう!

※広告代理店を中心に考えると、広告主への提案金額がグロス、媒体社への支払い金額がネットです。

 

応用編

媒体社は、広告枠が空いている理由で、値引き販売をすることがあります。原稿の締め切り寸前によくあります。
すると、「定価100万円ですが50万でいいです」などの提案が媒体社から広告代理店にあります。

この50万円は、
①「50万円を販売価格として販売してください」のグロスを意味しているのか?
②「通常は80万円がネットですが、今回は50万円をネットにします」のネットのことを言っているのか?必ず確認が必要です。

マージンを20%とすると、
①の場合は、グロス50万で広告主に販売して媒体社への支払い金額がネットの40万円となります。
②の場合の媒体社の意向は「80万円請求のところ50万の請求しますので、広告主に提案する金額はお任せします」となりますのでネットは50万円です。この場合にグロスだと勝手に判断して50万で提案してしまうとマージンは0円になってしまいます。

②の場合は、いくらで提案するかは広告代理店の裁量となります。定価通り100万円で提案すればマージンは50万。60万円で提案すればマージンは10万円になります。

 

定価が無い広告媒体に注意

上記のように、広告の媒体料金は媒体社が広告代理店のマージンも含めた定価(グロス)を設定するのが通常ですが、例外があります。それは屋外広告です(街中のビルの壁面や屋上)
ビルの持ち主が媒体主となりますので、「年間で1000万払ってくれれば屋上売っていいよ」というように広告代理店に販売を任せます(ビルのオーナーが広告代理店のマージン設定まで考えることはありません)
多くの場合は屋外広告専門の会社に任せますので、ビルオーナー⇒屋外広告の会社⇒広告代理店⇒広告主と言う商流になります。すると、ネット1000万でスタートした価格が広告代理店が商流に入るごとに高価になっていきます。最終的に1000万でスタートしたネット金額が広告主の段階で2000万になるようなケースも多くあります。この場合は、広告代理店のネットは、屋外広告の会社への支払金額となります。
屋外広告の場合、ネットとグロスの確認は必須です!

 

(まとめ)

グロスとネットは広告代理店の基本です。「この金額は、マージンが含まれたグロスなのか?マージンが含まれていないネットなのか?」を必ず確認する習慣を身につけましょう!

 


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