ネットとグロスの違い

ネットとグロスの違い

広告代理店に入社すると、「 ネットとグロス」という言葉を頻繁に使用することになります。

広告業界ではネットとグロスの違いは基本的な知識なのです。

日常の会話でも頻繁に使用される言葉ですので、しっかりと覚えておきましょう。

請求金額と支払金額のことですので、間違えると大変なことになります。

 

ネットとグロスの違いとは?

広告代理店の立場で考えると、グロスは定価ネットは支払金額となります。

つまり、グロスは広告主に請求する金額、ネットは媒体社に支払う金額】です。

「これグロス?」「これネット?」という会話は広告媒体の料金の打ち合わせや制作物の打ち合わせでも100%使われます。

新入社員の時期には覚えられずに苦労する方が多くいまが、間違えると大変です。
広告主にネット(原価)を提案してしまったら、収支は0になってしまいますね。

瞬間的に理解できるようにしておきましょう。

ゴルフをした経験のある人であれば簡単に覚えられます。
ハンデをマージンと言い換えればOKです。

つまり、マージンを含んだ金額がグロス。マージンを除いた金額がネットです。

簡単にいうと、ネットの方がグロスより数値が小さくなります。

料金が2通りあった場合、低額のほうの金額がネットです

 

 

ネットとグロスの使用例

では、広告媒体を例にして説明してみます。

雑誌・新聞・交通広告などの広告媒体には定価設定があります。この定価がグロスとなります。
通常は広告代理店のマージンが20%程度含まれていますので、この定価からマージン20%を引いた金額がネットとなります。

 

例えば・・・

定価が100万円の雑誌広告の場合、マージンを20%とすると広告代理店の利益は20万円です。
この20万円と引いた80万円が雑誌社への支払金額となります。この媒体社への支払金額の80万円がネットとなります。

つまり、広告代理店から広告主への請求金額100万円がグロス、媒体社への支払金額80万円がネットとなります。

応用編

媒体社は、広告枠が空いている理由で、値引き販売をすることがあります。原稿の締め切り寸前によくあります。

すると、「定価100万円ですが50万でいいです」のような提案が媒体社から広告代理店にあります。

この50万円は、何を意味しているのでしょうか?

  • ①「50万円を販売価格として販売してください」のグロスを意味しているのか?
  • ②「通常はネットが80万円ですが、今回はネットを50万円にします」のネットのことを言っているのか?

必ず確認が必要になります。

①の場合は、グロス50万で広告主に販売しますので、媒体社への支払い金額(ネット)は40万円となります。

②の場合の媒体社の意向は「80万円請求のところ50万の請求しますので、広告主に提案する金額はお任せします」となりますのでネットは50万円です。
この場合にグロスだと勝手に判断して50万で提案してしまうとマージンは0円になってしまいます。

②の場合は、いくらで提案するかは広告代理店の裁量となります。
定価通り100万円で提案すればマージンは50万。60万円で提案すればマージンは10万円になります。

このように、広告代理店では「ネットとグロス」は頻繁に使われる基本知識です。
しっかりと覚えておきましょう!

 

定価が無い広告媒体に注意

広告媒体は、雑誌や新聞のように全てに定価設定があるわけではありません。
屋外広告のような個人が運営しているような媒体には定価が無い場合があります(街中のビルの壁面や屋上)

どのような経緯になるのかというと。。

屋外広告は、ビルの持ち主が媒体主となりますので、広告代理店に対して「年間で1000万払ってくれれば屋上売っていいよ」というように販売を任せます。

すると、【ビルオーナー】⇒【広告代理店】⇒【広告主】と言う商流になります。
商流に入る会社の数だけ金額は高額になっていきますので、ネット1000万でスタートした価格が広告主の段階で定価(グロス)2000万になるようなケースも多くあります。

このような場合、広告代理店のネットは、ビルオーナーへの支払金額となり、マージンを乗せた料金がグロスになります。マージンをいくら乗せるかは、それぞれの会社の判断となります。

屋外広告は3社に問い合わせをすると、3通りの料金が提案されることは珍しくありません。
これは、マージンを多くとっているのではなく、商流に入る会社の数が違う。というのが主な原因です。

まとめ

グロスとネットは広告代理店の基本知識です。

「この金額は、マージンが含まれた定価(グロス)なのか?マージンが含まれていない支払金額(ネット)なのか?」
を必ず確認する習慣を身につけましょう!

 


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