広告代理店の仕事はきついか?

   2017/02/16

広告代理店の仕事はきついか?

広告代理店の仕事はきついのが基本です。
一番大きな理由は“代理店”だからです。代理で仕事をしてマージンを利益とする訳ですから、それなりの存在意義を発揮する必要があります。クライアントの手間となる作業は積極的に代わりに作業しなければなりません。競合他社の広告代理店も多く存在しますので、ビジネスモデルの中心的存在として自分のスケジュールに合わせて周囲をコントロールすることはできません。広告主を中心として自分のスケジュールが決まってきます。バブルの頃は飲み会やゴルフでコミュニケーションを取って広告の仕事が受注できましたので、飲み会が苦痛でない世代には最高のビジネスモデルモデルでしたが、マスメディアの衰退と世代交代に伴いそのようなビジネスモデルは崩壊しました。広告主側も飲み会に興味が無い世代が中心になってきています。接待をすれば仕事が受注できる時代は終了しています。仕事の中身がシビアに評価される時代になりました。

具体的に何がきついのか?

「きつい」というのは、肉体的な“きつさ”と精神的な“きつさ”があります。

①肉体的なきつさ
一番の問題は“長時間労働”です。代理業という仕事ですので広告主の手間を変わりに作業する面がありますので、広告主からの急な要望、変更などに応えるために残業は多くなります。
広告主も広告代理店とはそういう存在だと言う意識がありますので、夕方の課題を「明日の朝までによろしく!」という要望は普通です。多くの広告主は心の中で「存在意義ってそこでしょ!」というのがあるのは否定できません。
残業の合間には会社の上司の接待飲み会があるので休まる暇はありません。バブル世代の上司は体育会系の乗りがあるので大変です。「深夜まで飲んで代理店だ」「朝帰りして翌日普通に出社するのが本物の広告マンだ」みたいな感じです。特に体育会系の体質がある電通の若い世代は大変です。このような生活を新人時代から数年間耐えなければなりません。

②精神的なきつさ
肉体的な“きつさ”よりも大変なの精神的な負担です。
予算達成のプレッシャー、締め切りのプレッシャー、多発する会議対策、コンペ時のプレッシャー、将来の不安などです。

■予算達成のプレッシャー
マスメディアの衰退に伴い、飲み会などで簡単に売り上げが上がらなくなってきています。インターネットに予算が移行する中、既存のメディアに依存する広告代理店は中々売上げの目途が立たず、先が見えないプレッシャーの中で日々の営業に携わりますので予算達成のプレッシャーは大きな負担になっています。

■締め切りのプレッシャー
原稿の締切日を確認しながら、媒体社と広告主の調整をするのはかなりの負担です。入稿後に変更が発生することなどは日常的な作業で、急な残業などは普通です。媒体社の言い分と広告主の言い分を聞き、接点を見つけて双方を説得する作業はかなりの負担を強いられます。

■多発する会議
売上を上げるのが困難な時代になってきていますので、広告代理店は全体的に会議が多くなってきています。会議対策としての書類の作成など無駄な作業が多発しています。会議のための会議なども珍しくなくなる傾向にあり会議対策のストレスは大変な負担になっています。

■コンペのプレッシャー
コンペに参加した後の結果が出るまでの社内的なプレッシャーは相当なものです。コンペですから負けることの方が多いですが、負けたが為に「評価が下がる」なんてこともあります。仕事をしたが為に会社の評価が下がってしまったなどの精神的な苦痛は多くあります。

■将来の不安
今はこの精神的な不安がきついと思います。「広告業界ってどうなるんだろ」「この会社20年後あるのだろうか」「給料は今後も上がらないだろうな」など広告業界に対する不安は大きな負担になっています。将来が想像できない辛さは多くの人が抱えている不安です。
広告代理店は“華やか”なイメージがありますが、現状は全く華やかではありません。
代理業というのはインターネットの時代に決してマッチしたビジネスモデルではありません。
結果その存在意義として“仕事はきつい”と思ってください。

 


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