プレゼン成功のコツ!

プレゼン成功のコツ!
広告代理店で働く方にとってプレゼンを成功させることは必須の技術です。
プレゼンはあなたが働いている限りあらゆる場面で必要になってきます。
広告主に対するプレゼンだけではありません。
社内改革の提案、上司に対する提案、他部署に対する協力依頼などにもプレゼン力が必要になります。
きっと、あなたもプレゼンの勉強をした経験があるはずです。
本屋に行けば『プレゼンで成功する方法』『プレゼンで緊張しない方法』など、も多くの本が並んでいます。
また、Web上にも多くの情報が提供されています。
- 「自分以外はジャガイモと思え!」
- 「鏡を見て何度も練習すべき」
- 「リハーサルで仲間にチェックしてもらえ」
- 「笑顔を忘れるな」
- 「人前であがらない呼吸方法」などなど・・・
プレゼン成功の為の情報はざまざまです、
しかし、きっとあなたは今まで読まれたことで役に立ったことはないはずです。
このような勉強をしても中々結果は伴いません。
人は皆同じではないのです。
プレゼンは誰でも緊張します。
緊張が全てダメというのは間違った考え方です。
上辺のテクニックだけで根本的な解決はできません。
特に上司が同席しているプレゼンは相手だけでなく社内の評価も同時に発生しますので余計に緊張します。
社内の人に緊張するのは本末転倒ですが、サラリーマンであれば逃れられません。
プレゼン後に「ああ言えば良かった」「何であんなに緊張してしまったんだろう」の繰り返しになるのが普通です。
では、どうすればプレゼンを成功させることができるでしょうか?
プレゼンは緊張します。
それは避けられません。緊張しない方法!などは追及しない方が無難です。
プレゼンは緊張して当たり前です。
『緊張=悪いこと』という認識は改めよう!
プレゼンの緊張は2種類ある
プレゼンの緊張には種類はあります。
それは、「良い緊張」と「悪い緊張」です。
緊張しない方法などは考えないで、良い緊張する方法を考えた方が無難です。
良い緊張とは
上記でも述べましたが、プレゼンは緊張するものです。
プレゼンは大事な仕事です。
緊張して問題ありません(緊張していてOK)必要以上にヘラヘラとリラックスしている方が不自然です。
では、「良い緊張」とはどんな状態でしょうか?
それは、しっかりと準備した状態での緊張です。
プレゼンの内容を把握して、クライアントの質問内容を想定できている状態です。
このような状態で「ピリッと」緊張しているのは良いことです。
悪い緊張とは
一方で「悪い緊張」状態とはどんな状態でしょうか?
それは、準備不足です。
準備不足による“自信の無さ”から発生する緊張状態です。
- 「ちゃんと説明できるだろうか?」
- 「パニックにならないだろうか?」
- 「下手だと思われないだろうか?」
- 「質問されたらどうしよう」
- 「そんなこと知ってるよ。と思われないだろうか」
- 「そもそも方向性は間違っていないだろうか?」
準備不足だと、プレゼン当日は不安でいっぱいになります。
この不安が悪い緊張を引き起こします。
結果としてプレゼンは絶対に上手くいきません。
準備不足によるプレゼン失敗は自業自得です。
プレゼンは仕事です。
競合相手よりも、良い準備をして当日を迎えるのは当然です。
プレゼンを上手に成功させる方法
では、プレゼンを成功する為のコツはどうすればいいでしょうか?
それは、「悪い緊張」の要因を無くすことです。
「努力をしないでプレゼンを成功させるコツ」はありません。
しっかりと準備して、自信を持った状態で当日を迎えるように努力をすることです。
そして・・・自分自身がプレゼンの内容をちゃんと把握しているか? 自信が持てるまで準備します。
自分が疑問に思ったことは相手も必ず思います。
そのままにしてはいけません。疑問点は全て確認します。
どんなに精神的に鍛えようが、相手をジャガイモに思おう!と努力しても、プレゼンの内容を把握していなければ良いプレゼンはできません。
プレゼンする本人が内容を把握していないのに、広告主を説得させることなんて不可能です。
準備をすれば良い緊張が生まれる
あなたは自分の趣味を説明する時に緊張しますか?たぶんしないはずです。
普段無口な人でも「ちょっとしゃべりすぎたかな?」という経験はあるはずです。
これは説明する内容に自信がある証明です。
仕事上のプレゼンもこのくらいまで準備すればいいのです。
- 「プレゼン資料を全て他部署任せで作成している」
- 「他部門からの資料をまとめて最終版とする為にプレゼン資料を直前まで見れなかった」
- 「プレゼン資料の順番がなぜこうなっているのか?作成者の意図すら理解できていない」
- 「プレゼンする内容が理解できずにいるので質問に答える自信がない」
と、こんな状態でプレゼンに成功する訳ありません。
自ら、プレゼンの内容を理解できる場面を作らなければいけません。
①自分でもプレゼン資料を作ってみる
広告代理店では、テレビ局、ラジオ局、マーケティング部など担当の部署がそれぞれの担当部分を企画書にまとめます。
多くの営業マンは企画書の作成に直接携わりません。このような状況では営業マンが企画書の内容を把握することは不可能です。
できる限り準備段階含めて自分で作成に携わる努力が必要です。
広告主に提案されない「人目を見ない」自分だけの資料でも構いません。
写経でも構いません。
実際に自分でパワーポイントを動かして手と目で内容を確認することは重要です。
内部の打ち合わせ用の資料くらいは自分で作りましょう。
「企画書の作成は自分の担当ではない」では企画書の内容を把握することはできません。
「企画書は作れない」は言い訳です。企画書は“慣れ”です。
継続すれば必ず自分で作成できる様になります。
私も数年前までは企画書の“はじめに”の場面で数時間固まっていましたが、徐々にできる様になりました。
自分で作業すると作成段階で自然とプレゼンの内容を把握できます。
悪戦苦闘している段階でデータなども頭に入ってきます。
企画書の作成段階から携わるだけでも、企画書の理解度は数十倍高まります。
②すべて説明しない
これはプレゼン本番では一番大事です。
プレゼン時に多くの方は、企画書の1ページ目の一行目から順番に読んでいきます。
これは緊張の原因となるだけでなく、説明時間が長くなり、相手にプレゼン内容が伝わらない原因になります。
企画書は紙として相手の手元にあるか、モニターを見ています。丁寧に順番通りに説明する必要はないのです。
では、どうすればいいか?
あなたは、企画書のページの内容を要約して説明するだけでOKです。
インターネット広告の数種類を提案するページであれば、
「今回貴社のキャンペーンにおいて必要なのは、ご覧の8ページに記載されている〇〇、〇〇、〇〇の3種類です。なぜならば〇〇だからです」
というレベルで充分です。
難しいインターネット広告の詳細を1個ずつ説明しようとするから緊張するんです。
あなたはページごとに内容を把握して、ページの内容を要約して自分の言葉で説明するだけ充分です。
説明している企画書の文章の順番も気にすることはありません。
それは広告主が目で追って勝手に判断してくれます。
順番通りの説明は広告主も求めていません。
短い時間で要点だけを伝えて欲しいのです。
質問があれば後の質疑で聞いてきます。
あなたが返答できないのであれば「複雑で時間が掛かるので後ほどメールします」
で他の話題にいけばOKです。
プレゼン時間には限りがありますので、不安な箇所で時間を割く必要はありません。
大きなプレゼンであれば社内の誰かが説明してくれるでしょう。
その場しのぎで「嘘の返答」をすることの方が問題です。
「分からないこと」は「分からない」でOKです。
自分が自信を持てる話題に切り替えてしまいましょう。
プレゼンの資料の内容を要約して説明することは、横着でも失礼でもありません。
あなたの思い。本当にこのプレゼン内容はいいんだ!ということを忘れずに誠心誠意伝える態度があれば大丈夫です。
③結論を伝える
の最後には、【提案価格】と【スケジュール】【懸念すべきこと(想定されるトラブル)】などはしっかりと伝えましょう。
伝えづらい部分があっても自信を持って言っちゃうことが大事です。あとの判断は広告主がすることです。
私はできるだけ広告主に負担の掛からない広告予算の設定を心掛けていますが、費用は必ず発生します。
これは広告主の為ですのではっきりと提案するしかありません。
プレゼンは、
- ページごとに要点をしっかりと理解する。
- 相手の立場になって質問されそうなことを事前に想定しておく。そして、自分が説明できる話題に持っていく(自分の土俵にひきづり込む)
- 説明はプレゼン資料の順番通りではなく自分の言葉で要約して伝える。
この3点を実施するだけで見違えるようになります。
プレゼンは1回では上手になりません。
失敗と反省を繰り返しながら回数をこなすことで徐々にできるようになります。
新入社員の方などはプレッシャーを感じずに勉強するつもりで、どんどんチャレンジしていきましょう。