広告代理店の仕事内容とは?

広告代理店の仕事内容とは?

「広告代理店の仕事内容ってどんなことするんですか?」と言われる学生の方が非常に多いですね。

斜陽産業と言われながらも広告代理店の仕事は人気があります。

広告代理店の仕事内容を理解するためには、
会社の規模によって仕事内容は大きく異なる】ということを最初に頭に入れておく必要があります。

つまり、大手広告代理店と中小広告代理店では仕事内容が大きく異なるということです。

 

 

Web上では、大手広告代理店の営業マンと芸能人の結婚や、オリンピックの業務などが広告代理店の仕事内容として華やかに紹介されています。
しかし、このような華やかな広告の仕事は、電通や博報堂などの大手広告代理店のごく一部分に限られているのが現実です。

 

 

電通や博報堂以外の中小の広告代理店に勤務しても、芸能人と出会ったり、大企業のテレビCMを製作したり、ファッション誌の撮影に立ち会ったりなどの仕事を経験することは出来ません。

では、大手広告代理店と中小の広告代理店の仕事内容はどのように違うのか?
大手広告代理店から順に説明いたします。

大手広告代理店の仕事内容とは!


大手広告代理店は、クライアント(広告主)の新製品のマーケティングも含めたキャンペーン全体を担当することがあります。
製品の開発の段階からスタッフとして加わることもあります。

テレビCMの製作や発注、タレントの手配などの派手な仕事の90%以上は大手広告代理店の仕事です。
あなたが生活する中で目にする広告のほとんどは大手広告会社が手掛けていると思って間違いありません。

大手広告代理店の仕事は非常に多岐にわたりますが、基本的な仕事の流れを代表的な3部門を例に説明します。

  • 営業・・・広告の仕事を獲得してくるのが仕事です
  • 制作(マーケティング)・・・市場調査などを実施して企画書や広告物を作成するのが仕事です
  • 媒体・・・営業が獲得してきた案件の広告を掲出する媒体社との窓口が仕事です

 

〇具体的にクライアントを1社想定して考えてみましょう!

  • 想定クライアント:化粧品会社
  • 製      品:新しくコラーゲンのサプリメントを販売
  • クライアント方針:競合他社が多いことは自覚しているが、今回初めてサプリメント市場に進出する。成分を高濃度にして高価格帯で勝負したい。よってターゲットは40代以上のセレブを想定。セレブ向けの広告プラン案を提案して欲しい
  • 広  告  予  算:3億円


最初は、上記のような内容で広告主から広告代理店に対して、オリエンテーション(説明)があります。
このような大規模なキャンペーンの場合、数社の広告代理店にオリエンを実施して競合プレゼンを実施するのが普通です。

オリエンを受けた大手広告代理店はプレゼンの検討に入ります。

【営業部】

広告代理店の営業は、クライアントより受けたオリエンテーションをもとに競合コンペに参加するか検討します。
コンペ参加の判断は会社として決定されます(プレゼンに参加するのは時間と費用が必要ですので営業個人で簡単に判断は出来ません)参加決定となるとプレゼンの準備に入ります。

営業はクライアントから受けたオリエンテーションの内容を社内の関係部署に説明します。

ここからが、広告代理店の営業マンが優秀か否かの腕の見せ所となります。

オリエン後に、クライアント側の本音の部分などをどれだけ聞き出せるか?は非常に大事です。
今回のキャンペーンの決定権は誰なのか?その人はどんな方向のプレゼンを期待しているのか?どんな広告メディアが好きなのか?好きな芸能人は誰なのか?出来るだけ詳しく聞き出す必要があります。
CMに芸能人を出演させるのであれば、決定権のある人が好きな芸能人は確認しなければいけません。好きな芸能人と好きでもない芸能人を提案された場合、人間ですので好きな芸能人の提案の方が優先されるのが現実です。

私も、好きな芸能人を聞き出して、提案して提案が通った経験があります。
この時は、1番好きな芸能人が競合他社に出演していた為に、2番目に好きだと聞き出していた芸能人を提案しました。

このクライアント側のニーズを聞き出す能力は社内の協力体制にも大きく影響します。
「あいつはクライアントから正確に多くの情報を聞き出すことができる」となれば、社内での協力者のモチベーションも上がり優秀な人が集まってきます。
営業マンが日頃どれだけクライアントとコミュニケーションを取れているのかが試されます。

 

【制作部(マーケティング)】

営業からの情報を元に、市場調査などを実施して企画を考えるのが制作部の仕事です。マーケティング機能がありますので、“マーケ”と呼ばれたりします。

  • コラーゲンの市場規模は?
  • 競合他社の消費者の中心年齢は?
  • 中心となる価格帯は?
  • 売れる季節はいつなのか?
  • 他のどのような商品と一緒に飲まれているのか?
  • 競合他社はどのような広告展開をしているのか?
  • 消費者はコラーゲンに何を求めているのか?
  • 購入の動機は何なのか?
  • 販売は店舗中心か?インターネット中心か?など多方面から調査をして、効果的な広告展開を立案します。

 

【媒体部】

マーケや営業からの情報を元に、テレビ・雑誌・ラジオ・インターネット・交通広告などの広告媒体の選定を行います。この段階では制作費用を除いて広告媒体に投下する予算は概算で決まっています(テレビ広告1億、雑誌広告2千万、インターネット広告5千万、交通広告3千万など)
広告主のターゲットに対して、費用対効果よくメッセージを届けることができる広告媒体の選定が必要です。日頃の情報量と媒体を組み合わせるセンスが求められます。

 

【プレゼン当日】

プレゼンテーション資料は制作部門(マーケ)で作成しるのが普通です。プレゼンの資料は数十枚になるでしょう。プレゼンテーション当日は営業が司会進行して、制作部や媒体部と連動しながらプレゼンを実施します。

  • クライアントの課題をクリアしているのか?
  • クライアントの売上に結びつく可能性は高いのか?
  • 斬新であり尚且つ実現性が高いのか?

など広告主のニーズを満たした提案になっていることが重要です。

プレゼンが通るとプレゼン内容を元に作業に入ります。プレゼン資料には想定要素も含まれていますので、実際に作業に入るとプレゼンで提案した内容が実現できないトラブルは必ず発生します。代替案などを絶えず想定しながら仕事を進行していく能力が広告代理店の営業マンには求められます。

トラブルの解決能力もクライアントからの評価対象になります。しっかりと対応しないと次回の仕事のチャンスがなくなります(次回は他社に任せよう・・・)

このように、1つの大きな仕事が決まるとキャンペーン終了までは多忙を極めるのが大手広告代理店の仕事です。

中小広告代理店の仕事内容とは!

一方で、中小広告代理店の場合は、大手広告代理店と同レベルでキャンペーン全てを管理出来るだけの能力も人手もありません。
そもそも、上記のようなプレゼン依頼は広告主からありません。では、何をしているのでしょうか?

  • 大手広告会社が取引きしない広告予算の少ない中小の広告主と取引をする
  • 大手広告会社が扱わない雑媒体の扱い(サンプリング、チラシなどの小予算の媒体)を獲得する
  • 雑誌や交通広告、屋外広告などの自社の得意分野に特化した広告のみを獲得する事に集中する
  • 大手広告代理店の下請に徹底して仕事を獲得する

中小広告代理店の仕事内容は会社規模と同様に中小レベルとなります。
近年では広告キャンペーンを全て大手広告代理店に任せるパターンが増加しています。
いわゆる〖セントラル・バイイング〗です。

そうなると、中小の広告代理店では広告主と直接取引が出来なくなります。
売上を上げるためには、大手広告代理店の仕事の下請け先として仕事を獲得しなければなりません。
結果として、大手広告代理店の仕事を中小広告代理店間で仕事を取り合うようなことも珍しくありません。

「トヨタ自動車や資生堂のテレビCMやるぞ!」と社員20名程度の広告代理店に入社しても残念ながらそのような仕事は絶対にありません。

上記のように、広告代理店の仕事内容は規模により180°異なります。
これから広告代理店に就職を考えている方は、会社の規模による仕事の違いを理解した上で広告業界への就職を検討してください。

 

広告代理店は仕事先として魅力的か?もお読みください。

広告代理店の仕事内容を職種別にも紹介しています。参考にしてください。

広告代理店の営業の仕事はこちらで詳しく紹介しています。

 

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