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広告代理店に就職・転職する魅力とは?
年間6兆円の市場規模を誇る広告業界は就職・転職先として有力な選択肢です。
ブラック企業などのイメージにより、人気は下降傾向ではありますが、
広告代理店の持つ華やかなイメージは、人気の高い業種であることは間違いありません。
この記事は下記に該当している方に向けて書いています。
- 広告代理店に就職を検討している学生の方
- 広告代理店への中途転職を検討している社会人の方
後悔しない仕事選びの為に是非お読みください。
広告代理店への就職・転職は魅力的なのか!
①学生の就職先として
2016年度の学生の就職先人気ランキングでは電通が37位、博報堂が32位に入っていました。
しかし、2023年には、は電通が175位・博報堂が38位と急激に順位を下げています。
マスコミ系では、講談社が12位、集英社が22位が上位で、
地上波系では、TBSが89位、日本テレビが98位となっています。
以前は、全体で1位だったフジテレも112位と大幅に順位を下げまています。
今後も順位が下がる可能性はありますが、広告が世の中から無くなることはあり得ません。
今後も就職先として、ある程度の人気を維持することは間違いありません。
広告業界への就職を考える時に最も重要なのは
学生の方が広告業界に就職を希望する場合に、最初に考えなければいけないのは
『あなたは、この先の人生を社会人として広告業界で50年間働く』ことが前提となるということです。
この考え方は広告代理店に限らず同じです。
- 広告業界は自分の人生50年を掛けるにふさわしいのか?
- 本当に広告業界に未来はあると確信できるのか?
- 広告業界は自分の性格や能力を考えた場合にふさわしいのか?
- 自分は広告を通じて会社や生活者に何が提供できるのか?
- 広告業界でやりたい仕事は具体的にあるか?
- 広告業界の現状と未来の予測ができているか?
- 単純に芸能人に会えるかも?みたいな安易な考えではないか?
- マスメディアやインターネット広告の現状把握はできているか?
- 新聞社は政府が倒産させない。みたいな単純な考えはないか?
などしっかりと考えることが必要です。
当然50年先を予想することは誰にも出来ません。
5年先も予測がつかない時代です。
しかし、現在の状況からできる限り将来のことを考えることはできます。
広告業界の現状分析
広告業界はインターネットの普及により、大きなビジネスモデルの変革期を迎えています。
従来型のマスメディアや多くのアナログメディアは衰退期に突入し、その受け皿としてインターネット広告が大きく成長しています。
2019年には、インターネット広告がテレビ広告を抜いて1位になっています。
今後も“勝ち組と負け組”の格差は広がっていくことは間違いありません。
では、勝ち組と負け組の差は何でしょうか?
勝ち組と負け組の構図
勝ち組と負け組の構図は、インターネットの成長に伴い広告主のニーズが多様化したことから始まっています。
今の、広告主の関心ごとは、インターネット(特にSNS)の活用です。
- インターネットを活用して「いかに生活者とコミュニケーションを取るべきのか」
- 「インターネットでの集客から販売までのストーリーはどうすればいいのか」
- 「SNSの活用はどうすればいいのか」
広告主の関心ごとはインターネットが中心となっています。
新聞の広告掲載で悩む企業は1%程度でしょう。
結果として、多くの広告主が広告代理店に求める能力は、単なる広告掲載機能ではなくなりました。
「コンサルティングの機能」「インターネットに精通している」ことを求めています。
結果として、コンサルティング機能を有する広告会社・インターネットに精通する広告会社は“勝ち組”となり、
広告枠の仲介業を主とする広告代理店は“負け組”という構図が出来上がっています。
あなたが広告業界に就職をする場合、
- 就職を希望する広告代理店は現在何をしているのか?
- インターネットへの取り組みを実施しているのか?
- 経営者は広告業界の未来に対して何を考えているのか?対策は考えているのか?
- 売上の比率はどうなっているのか?
しっかりと精査する必要があります。
もし、会社の売り上げの中心が新聞広告になっているというような場合は非常に危険です。
50年後に世の中に新聞という紙媒体は100%ありません。
10年後のビジネスモデルも全く予想できません。
すでに、現時点でも新聞広告の料金に詳しいだけの広告マンはリストラ対象です。
広告主と接する機会も滅多にありません。
しかし、新聞系の広告代理店でも危機感を持ち、新聞に頼らないビジネスモデルを模索している会社もあります。
現時点での経営方針をしっかりと精査しましょう。
広告代理店の社名イメージだけで「広告代理店ならどこでもいい」ではなく、
現時点で“何を事業の柱としていて、今後どうするつもりなのか”しっかりと会社側の状況を調べることが重要です。
結論(学生新卒の場合)
広告代理店に就職するのであれば、
大手広告会社・インターネットに特化した会社、
インターネットを中心としたに新しいビジネスモデルの構築に積極的に取り組んでいる広告代理店に就職するべきです。
また、ハウスエージェンシー(広告主が親会社の広告代理店)も有力です。
親会社がしっかリりている限り倒産の危険性はありません。
何かがあっても、グループ内での移動の可能性があります。
一方で、会社の役員がゴルフ好きで接待が命のような広告代理店に就職してはいけません。
万が一、面接時に「君はゴルフが好きかね?」「お酒飲めるかね?」
みたいな質問がきたら丁重にお断りしましょう。
また面談時には「インターネット」への取り組みに関して具体的な質問をしてみましょう。
答えられない場合も非常に危険です。
イベントなどのSP関連の売上比率が高く、その分野が成長しているような場合も選択肢として有力です。
オンラインからオフライン(インタラクティブ・メディア)のニーズはスマートフォンの普及に伴い今後も成長する可能性があります。
生活者と直接的な接点が持てるSP関連はインターネットと相性が良く成長分野です。
インバウンドや社会貢献の取り組みに積極的に関わっている場合も成長する可能性があります。
何か1つの取り組みから、事業の裾野を広げていくことが可能です。
疑問点は遠慮しないで積極的に質問することは失礼ではありません。
「勉強しているな」と高評価になるでしょう。
社会人の転職先として
続いて、社会人からの中途転職について考えてみましょう。
中途の採用ですので、会社としては即戦力を求めます。
広告に関する知識は必要です。
「広告業界の方が楽しそうだ」という軽い気持ちで就職すると、早期退職の可能性が高いでしょう。
即戦力として広告業界で自分は何ができるか?会社に何が提供できるのか?プレゼン能力を磨くことが必要です。
中途採用であれば、ある程度のプレゼン能力はあって当然です。
PCの能力、インターネットの知識、話す力を磨いてから就職する必要があります。
また、業種は違っても、企画書の作成能力はあるだろうと判断されるのが普通です。
パワーポイントを使いこなせることは最低限必要です。
出来て当たり前。
「パワーポイント使えますか?」という質問もされないくらいだと思ってください。
「なぜ広告業界なのか?」
「現在の仕事と関連性はあるのか?」
「即戦力として何にこうけんできるのか?」
社会人として経験したこと。磨いた能力を具体的に言えるようにしましょう。
広告業界への転職のまとめ
学生の方も社会人の方も広告業界で働くのであれば、ベースとしてインターネットの知識は必須です。
インターネットの勉強が嫌であれば勤まりません。
インターネット全般に対する貪欲な姿勢が非常に大事です。
テレビCM、雑誌広告、芸能人に会えるなどのイメージではなく、
インターネットの勉強、市場調査資料の精査などの地味な仕事が多いことをしっかりと自覚してから就職先として考えましょう。
商売をする企業がある限り、世の中から広告は無くなりません。しっかりと人生設計を立てれば非常に魅力的な業界です!
広告代理店は、大手を含めリストラの実行と優秀な人材の不足に苦しんでいます。
人は減らしたいが、人手は足りない状態です。優秀な人材が足りない状態です。
努力すれば、大きく活躍することが可能なのが広告代理店です。
※年間6兆円規模を誇る広告業界には、魅力がいっぱいあります。
広告代理店のビジネスの仕組むはこちらで紹介しています
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