主要テレビ局の2015年度決算予測
地上波テレビ局の決算予測
日本テレビ・テレビ朝日・フジテレビ3社の2015年4月~2105年12月までの売上確定に合わせて、
年間ベース(2015年4月~2016年3月)の予測が発表されました。
日本テレビホールディングス株式会社
①2015年4月1日~2015年12月31日:連結経営成績(累計)
- 売上高 :3082億2100万円(前年同期比 18.2%増)
- 営業利益 :401億9900万円( 同 36.5%増)
- 経常利益 :446億7000万円( 同 28.4%増)
- 四半期純利益:295億4500万円( 同 35.5%増)
②2015年4月1日~2016年3月31日:連結経営成績(累計)
- 売上高 :4100億円(前年同期比 13.1%増)
- 営業利益 :515億円( 同 21.5%増)
- 経常利益 :565億円( 同 16.0%増)
- 四半期純利益:360億円( 同 35.5%増)
好調な視聴率を確保していることにより、テレビ広告収入が増加。
2014年度に連結子会社化したティップネスも好調で増収増益と予想。
売上高の好調を背景に売上原価と販売費および一般管理費などの営業費用も増加となるが決算数字には影響なし。
テレビ離れと言われる状況の中好調をキープしています。二桁成長は驚異的と言えます。
株式会社テレビ朝日ホールディングス
①2015年4月1日~2016年3月31日:連結経営成績(累計)
- 売上高 :2113億6000万円(前年同期比 0.5%増)
- 営業利益 :152億4800万円( 同 10.7%増)
- 経常利益 :170億9400万円( 同 12.2%増)
- 四半期純利益:107億5400万円( 同 2.8%増)
②2015年4月1日~2016年3月31日:連結経営成績(累計)
- 売上高 :2795億円(前年同期比 1.1%増)
- 営業利益 :160億円( 同 5.7%増)
- 経常利益 :180億円( 同 7.7%増)
- 四半期純利益:115億万円( 同 4.6%増)
テレビ放送事業は木曜ドラマ及びバラエティが好調をキープ。
新番組のヒットにより売上を増加。
テレビ朝日が注力するスポーツ関連は前期の「 FIFAワールドカップ」の反動により
前年マイナスとなるが、全体的には日本テレビに続く状況をキープしている。
株式会社フジ・メディア・ホールディングス
①2015年4月1日~2016年3月31日:連結経営成績(累計)
- 売上高 :4738億0600万円(前年同期比 1.7%増)
- 営業利益 :139億7600万円( 同 △23.2%)
- 経常利益 :197億5000万円( 同 △30.5%)
- 四半期純利益:136億6300万円( 同 △30.4%)
②2015年4月1日~2016年3月31日:連結経営成績(累計)
- 売上高 :6368億円(前年同期比 △1.0%)
- 営業利益 :216億円( 同 △15.7%)
- 経常利益 :285億円( 同 △18.8%)
- 四半期純利益:186億円( 同 △6.6%)
上期終了時にマスコミ各社にてフジテレビ初の赤字!と話題になりました。
引き続き、注目を集めていますが通期でも厳しい決算が予想されています。
下期の営業費用100億円削減実施を発表しましたが、全ての数字で前年を大きく下回る予想となっています。
業績の悪化の原因は視聴率の低迷です。
大手スポンサーのCM出稿がネットタイム・ローカルタイム・スポットと全てマイナスになっています。
低迷時に出演者よりも番組内容を充実させることに注力した日本テレビと、
好調時に番組制作よりも出演者に注力し(出演者のネームバリューのみに頼った)
番組製作能力が落ちたフジテレビとの差が縮まるどころか広がっている現状がうかがえます。
フジテレビが今後どのような立て直しを実施するのか。注目です