電通2017年4月から6月の売上報告

電通の2017年4月から6月の売上状況(単体)

電通の2017年6月の売上が発表されましたので、4月から6月の3か月間で推移を整理しました( )内は前年比の%です。

 

全社

4月度:1179億3300万円(97.9%
5月度:1033億9900万円(93.2%
6月度:1229億7000万円(86.9%

新聞

4月度:54億5200万円(82.8%
5月度:48億9400万円(79.6%
6月度:57億0400万円(85.3%

雑誌

4月度:21億2500万円(83.3%
5月度:13億4600万円(83.8%
6月度:19億2000万円(103.2%)

ラジオ

4月度:9億9100万円(93.9%
5月度:11億2900万円(93.2%
6月度:10億9900万円(96.6%

テレビ

4月度:560億0500万円(95.6%
5月度:520億0900万円(91.6%
6月度:518億2000万円(91.3%

インタラクティブメディア(インターネットメディア)

4月度:76億1900万円(116%)
5月度:70億8500万円(98.2%
6月度:84億0200万円(99.2%

OOHメディア

4月度:56億3500万円(85.2%
5月度:35億4300万円(97.9%
6月度:33億5200万円(77.4%

クリエーティブ

4月度:149億1600万円(95.7%
5月度:105億1700万円(87.0%
6月度:156億3600万円(92.0%

 

マーケティング/プロモーション

4月度:152億7700万円(131.2%
5月度:141億7100万円(105.1%)
6月度:199億6300万円(79.9%

その他

4月度:99億0800万円(88.1%
5月度:87億0200万円(99.4%
6月度:150億7000万円(74.1%

3か月間で30項目あり、プラスが6月の雑誌広告とインタラクティブメディアの4月、マーケティング/プロモーションの4月と5月のみとなり、他の26か所は前年割れとなっています。逆算すると、3か月間だけで前年に対して285億5000万マイナスとなっています。1年間にすると1000億円のマイナスとなる計算です。

電通が最も得意とするテレビ広告が毎月50億円程度マイナスとなっているのが金額的には大きなマイナスです。

マイナス率では新聞広告が引き続き厳しい状況ですが、新聞広告が前年割れになるのは事前に分かっていますので、テレビ広告と比較するとショックはないでしょう。本来であればインターネット広告で補填するところですが、インターネット広告の成長が止まっていることが響いています。

インターネット広告の成長は止まってしまったのか?テレビ広告もダメなのか?電通の売上だけで判断するのは危険ですので、博報堂の2017年4月から6月の売上もチェックしてみました。

電通の不調に対して好調な博報堂。興味深い状況となっています。