
インターネット広告の基礎知識
広告業界で唯一成長を続けるインターネット広告。
広告業界で仕事をする上でインターネットの知識は必須です。
インターネット広告は、2006年に雑誌広告、2009年には新聞広告の市場を抜きました。
そして、2014年には1兆円を超える市場にまで成長。2019年度にはテレビ広告を抜き広告メディアの中心となりました。
なぜ、こんなにもインターネット広告は成長しているのか?
インターネット広告にはどんなメリットがあるのか?
インターネット広告には6つのメリットがあります。
基本的な所を把握しておきましょう!
①伸び続けるユーザー数とツール
インターネット利用者数
インターネット人口は2004年に7948万人。2015年には1億46万人にまで増加(前年比28万人増加)
最新の総務省の統計では、2016年度で1億84万人(2015年度比で38万人増加)
人口普及率では83.5%%にまで達しています。
〇ユーザー年齢も高齢者にまで幅広く浸透しておいます。
- 13歳から19歳:98.8%
- 20歳から29歳:99.0%
- 30歳から39歳:97.8%
- 40歳から49歳:96.5%
- 50歳から59歳:91.4%
- 60歳から64歳:81.6%
- 65歳から69歳:71.4%
- 70歳から79歳:53.5%
- 80歳以上:20.2%
13歳から59歳までのユーザー数は9割を超えています。
13歳から49歳では100%と考えてもいいでしょう。
60歳から64歳でも80%を超えています。
今後も高齢者の普及率が増加していくことは間違いまりません。
高齢者に対する普及率ではテレビよりは低い数値ですが、全体でこれだけの普及率を持つ広告媒体は他にはありません。
広告キャンペーン時においてインターネットを無視することはありえないことが数値からも理解できます。
利用頻度
インターネットの利用頻度も高くなっています。
毎日利用する人は75.8%、次いで週1回以上(毎日ではない)16.1%、月1回以上(毎週ではない)5.6%となっており、
毎週利用する人の割合では90%を超えています。SNSの普及が利用頻度の上昇につながっているのでしょう。
地域別利用率(ベスト5)
インターネットの利用率は関東地方が最も高くなっています。
- 東京都:89.7%
- 埼玉県:87.7%
- 神奈川県:86.1%
- 千葉県、京都府:85.6%
利用目的
インターネットの利用目的は、全世代間では、電子メールの送受信が最も多くなっています。
続いてSNSの利用、天気予報の利用が多くみられます。若年層では動画投稿サイトの利用も多くなっています。
5Gの普及時には動画利用は爆発的に増えます。
②SNSの登場
Facebook、Twitter、Line、Google+、インスタグラム、youtube、ニコニコ動画・・
SNSの普及はインターネット人口の拡大の大きな理由です。
SNSの普及により、移動中だけでなくテレビの視聴時間にもスマートフォンが手放せない時代になっています。
テレビCMを投下する際にもインターネットを意識しなければならない時代になっています(“ながら視聴”)
③ターゲティング
インターネット広告の登場によりターゲッティングが可能になったことも大きな要因です。
従来のメディアでは無関心層にまで広告を届けてしまう為に、広告に無駄が発生しいました。
インターネット広告では無駄が大幅に削減できます。
例えば、新聞に結婚式場の広告を掲出したとします。しかし、読者の半数以上は無関心層です。
インターネット広告で検索連動広告などを実施した場合は異なります。
結婚式場の興味のある人にしか広告は届きません、しかもクリック保証型の場合クリック後に初めて費用が発生します。
時間、エリア、デモグラフィック(年齢・性別・学歴など)を絞り込めるのも大きな魅力です。
また、行動ターゲティングも注目の手法として人気があります(追跡型広告・リターゲティング広告とも言われます)
あなたも車の情報を検索して、しばらくの期間、車の広告が自然と掲出された経験があると思います。
このような個人が検索したキーワードを元に情報を発信するのが行動ターゲティング広告です。
④低予算
インターネット広告は数千円程度の広告予算でも広告を掲出することが可能です。
検索キーワードを絞り込むことで1クリック数円から掲出することが可能、
小規模の会社や個人でも多少の審査で掲出が可能となる為に、従来型の広告と比較した場合のハードルが低くなっています。
PPC広告では価格の上昇がみられますが、SNSではまだまだ安価に広告出稿が可能です。
⑤広告代理店が不要
従来のメディアでは広告費が高額なだけでなく、多くの広告では、広告代理店を通さないと掲出ができませんでした。
しかし、多くのインターネット広告は個人が自分のペースで直接申し込みができます(クレジットカードでOK)
勉強は必要になりますが無料でアクセス解析もできます。
広告代理店の手数料も必要なく売り込みもないのが大きな魅力です。
⑥インターネット動画の普及
インフラの向上によりインターネット上の情報はテキストから動画へと移行していきます。
今後はインターネットのトラフィックの90%は動画になるとも言われています。
編集機能の簡素化により誰でも動画で情報発信ができる時代になってきました(動画が身近な存在に)
Youtubeなどテレビに代わるメディアとして、若者を中心に普及していくことは間違いありません。
まとめ
広告はターゲットが存在する場所に掲出するのが原則です。
生活者の接するメディアがインターネット中心になるということは、広告の世界もインターネット中心になるということです。
テレビ、雑誌、ラジオ、新聞などのオールドメディアの活用も重要ですが、最終的にはインターネットで閲覧されます。
インターネット戦略なしにオールドメディアに広告を出稿しても意味はありません。
ゴールを定め、ランディングページ戦略を整えることでオールドメディアは大きな効果を発揮します。
広告業界で働く為には、インターネットの知識は必須です。
全てを把握することは不可能ですが、1つずつ知識を増やすことは可能です。
Facebookをされている方は、Facebookから勉強していけば自然と知識は広がっていきます。
SEO対策、Facebook、LINE、インスタグラム、ツイッターの中から優先順位を決めて勉強していきましょう。