広告営業のNG雑談11選!やってはいけない会話とその理由

ビジネススキル・仕事術

はじめに

広告営業や広告代理店の仕事では、雑談が関係構築の大きな武器になります。
前回の記事では「雑談は誰でもできる理由」と実践テクニックを紹介しました。

その続きとして、本記事では“やってはいけない雑談”に焦点を当てます。

雑談は仕方を間違えると逆効果となり、相手に不快感を与えたり、信頼を損なったりする危険があります。

今回は「広告営業で避けるべきNG雑談」を具体例とともに紹介します。

NG雑談① 政治・宗教・思想の話

クライアントの価値観とぶつかる可能性が高く、最も避けるべき話題です。

これは基本中の基本ですが、選挙時などでテンションが高くなって発言してしまう人も少なくありません。万が一先方から話題を振られても「投票先はまだ決めていません」などとぼやかすのが賢明です。

変に発言すると、その情報が独り歩きしてしまう危険性があります。

NG雑談② 他社や同業他社の悪口

一見盛り上がっても「この人は裏で自社の悪口も言うのでは?」と不信感を持たれます。悪口というのはどんな内容であっても言わないことが大切です。言ってプラスになることはありません

NG雑談③ 個人のプライベートを深掘りしすぎる

「結婚は?」「子どもは?」など、デリケートな質問はタブー。信頼よりも壁を作ってしまいます。個人的なことは相手が言ってくるまでは聞かない方がいいでしょう。言ってこない=言いたくないということもあります。このあたりは空気を読むことが大切です。

NG雑談④ クライアントの業績やお金の話を軽々しくする

「御社の広告費っていくらですか?」は禁句。情報収集ではなく“詮索”に見えてしまいます。

ただし、場合によってはOKなケースもあります。例えば、既に公開されているIR資料や業界誌に載っている内容について触れるのは問題ありません。

つまり“オープンな情報”に限って話題にするなら自然ですが、直接的に数字を聞き出すのは避けるべきです。プレゼンや提案関係にある場合は許される可能性もありますが、まだ関係が深くない段階で聞くと「大きなお世話」となり逆効果になります。

NG雑談⑤ネガティブなニュースばかり話す

倒産・不祥事・不景気など暗い話題は空気を重くします。この人は後ろ向きな話題が多いな、マイナス思考だなと思われてしまう危険もあります。選ぶなら前向きなニュースを。

前向きな人。と思われるように振舞いましょう。

NG雑談⑥ 広告業界のゴシップを言い過ぎる

「〇〇代理店は不祥事が…」などは信頼を損ねます。情報として提供するのはOKですが、あまり深掘りすると信頼を損ねます。

深掘り内容は聞かれたらそれとなく言う程度で十分でしょう。軽く触れる程度に留めましょう。

NG雑談⑦ 自分の武勇伝や自慢話を延々とする

相手が退屈し、逆に「空気が読めない人」という印象に。これを聞きたい人は世の中に皆無です。「もう会いたくない」と思われても不思議ではありません。共感を得る話題を心がけましょう。

NG雑談⑧ 専門用語を多用しすぎる

「CTRが〜」「インプレッションが〜」など専門用語の羅列は“通じない雑談”に。

今時と思って自分がIT系に強い振りをしたくなり、専門用語を並べる人が増えていますが、プレゼンでもないのにいきなり専門用語を羅列されても相手にとっては理解が面倒なだけです。

あくまでも雑談だということを理解し、相手に合わせた言葉選びが大切です。

NG雑談⑨ 相手を試すような質問

「この広告知ってます?」と小テストのような言い方は避けましょう。フラットに「最近こんな広告見ました?」がベター。

知識を振りまわすような人。と思われてしまいます。

どうしても言いたい場合は、「自分も全く知らなかったんですけど・・」のような前置きを付けることが大切です。

NG雑談⑩ 沈黙を恐れて無理に話す

話題が尽きたら無理せず切り替え。短い沈黙も「落ち着き」としてプラスに働きます。

重要なのは、沈黙になった時の対処法を知っておくことです。例えば、軽く相手の発言を振り返るなどで自然に間をつなげられます。「先ほどのお話で〇〇という点が印象的でした」「ちなみに最近△△についてどう思われますか?」「少し話題を変えますが□□について伺ってもよろしいですか?」といった形があります。

つまり、第二弾の話題もあらかじめ準備しておくことが重要です。沈黙そのものを怖がらず、リズムを整える時間だと考えることが大切です。

 

NG雑談⑪ 雑談の終わらせ方が分からない

雑談が長引きすぎるのも逆効果です。切り上げ方が分からずにだらだら続けてしまうと、相手に「時間を奪われた」と感じさせてしまうことがあります。

終わらせる際には「長々とお話させて頂いて失礼しました」「お忙しいところ長居してしまいました!」「すみません、気がついたら長くいすぎてしまいました」「今日はお時間いただきありがとうございました」といった区切りの言葉を用いるとスマートです。

雑談は短くても効果がありますので、適切なタイミングで切り上げることも大切です。

 

まとめ

雑談は「相手に安心感を与えるための会話」です。

  • 政治・宗教・プライベートなどのデリケートな話題は避ける
  • ネガティブな話題や悪口は逆効果
  • 相手に合わせて軽やかな情報提供を心がける

これだけで、雑談が「信頼を深める時間」に変わります。終わりよければ全て良し。上手に切り上げることも重要です。

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