Zoomで商談が始まる直前、こんなことを考えた経験はありませんか?
- 「最初に何を話せばいいんだろう」
- 「対面みたいに雑談できるのかな」
- 「場が温まらないまま、提案に入ってしまいそう」
オンライン商談は、URLをクリックした瞬間に始まります。
受付の待ち時間も、エレベーターの中も、移動しながらの世間話も、何もありません。
雑談の「助走」が一切ない状態で、いきなり商談がスタートするのです。
だから、対面の雑談術をそのまま持ち込んでも、うまくいきません。
オンライン商談の雑談は、対面とは別物として設計する必要があります。
本記事では、
- オンライン商談が「雑談しにくい」構造的な理由
- 接続確認をアイスブレイクに変える具体的なセリフ
- 初回・2回目以降で使い分けるフレーズ例
- 商談前に1分で使える「つかみ準備チェックリスト」
を、すぐ実践できる形でまとめてみました。
オンライン商談が「雑談しにくい」3つの理由
理由① 音声・映像のタイムラグ
対面なら自然に成立する「相槌」や「割り込み」が、オンラインでは難しくなります。
相手が話しているとき、反応が伝わりにくいため、「聞いているのか聞いていないのかわからない」という空気が生まれます。
理由② 非言語情報の欠如
対面では、相手の姿勢・表情・視線・空間の雰囲気から「今日は機嫌がいい」「忙しそう」という情報が自然に入ってきます。
画面越しでは、顔の表情しか読めません。
理由③ 「会議室に入る前」の時間がない
対面の場合、受付での待ち時間・移動・エレベーターの中といった「準備時間」が自然に雑談の機会を生みます。
オンラインはURLをクリックした瞬間に商談が始まるため、アイスブレイクのための助走がありません。
オンライン商談でのアイスブレイクの設計
対面の雑談は「場の空気を読んで臨機応変に」できますが、オンラインではそうはいきません。冒頭部分から設計してから入る方がスムースに進みます。
接続確認をアイスブレイクに変える
オンライン商談では、接続確認が必ずあります。これを活用すべきです。
この時間を「ただの確認作業」にするか、「会話のきっかけ」にするかで、商談の入り方が変わります。
「音声・映像は問題ないですか?◯◯さんは今日はどちらからご参加ですか?」
「今日は背景を変えてみたんですが、見づらくないですか?(笑)」
「画面の向こう側にいる人」を意識させる一言が、関係の温度を上げます。
背景画像は何種類も準備して、デフォルト以外も準備しましょう。私は季節感を演出することを意識しています。
オンライン商談で使える雑談ネタ
対面で使う雑談ネタ(天気・交通・季節など)は、オンラインでは機能しにくいです。
代わりに、以下のネタが自然に使えます。
| ネタカテゴリ | 使い方の例 |
|---|---|
| 業界トピック | 「最近◯◯の広告、よく見かけませんか?」 |
| 相手の会社・事業 | 「御社の◯◯のキャンペーン、最近よく目にします」 |
| オンライン環境ネタ | 「最近リモートと出社、どんな割合ですか?」 |
| 前回の商談からの継続 | 「前回◯◯のお話が出ていましたが、その後いかがですか?」 |
特に「相手の会社の動き・広告事例」は、広告営業として最もナチュラルに使えるネタです。
事前に相手の会社のサイトやSNSを確認しておく一手間が、商談全体のクオリティを上げます。
オンライン商談のアイスブレイクで意識すべき3つのポイント
① 短く終わらせる意識を持つ
対面の雑談は3〜5分でも自然ですが、オンラインは2〜3分で十分です。
画面越しの雑談は対面より疲れるため、「短く・気持ちよく」終えることが親切です。
② リアクションを大きくする
相手の話に対して、うなずき・笑顔・相槌を、対面より少し意識的に大きく行います。
画面越しでは反応が伝わりにくいため、意図的に表現しないと「無反応な人」に見えます。
③ 名前を使う
「◯◯さんはどうですか?」という形で相手の名前を会話に入れると、「この人は自分に話しかけている」という意識が生まれます。
オンラインの画面越しで特に有効なテクニックです。
オンライン商談の「つかみ」を準備する
対面商談では当日の空気で自然に雑談を作れますが、オンラインは事前に「つかみ」を用意しておく方が安定します。
商談カレンダーを確認したタイミングで、以下のような内容をチェックしましょう。15分程度あれば出来るはずです。15分でオンライン会議がスムースに進むのであれば
商談前「つかみ準備」チェックリスト
【初回商談の場合】
- □ 相手の会社サイト・採用ページを見て、最近の動きを1つ拾う
- □ 相手ブランドのSNS広告・CM・OOHで最近目にしたものを確認する
- □ 業界の直近ニュースで「この人が気にしていそうな話題」を1つ用意する
- □ 上記から「商談冒頭で投げかける一言」を決めておく
【2回目以降の商談の場合】
- □ 前回の商談メモを確認し、相手が関心を示した話題を1つ拾う
- □ 前回から今回までの間に、相手の会社や業界で動きがあったか確認する
- □ 前回の宿題事項・約束事を冒頭で確認できるよう整理しておく
- □ 上記から「前回の続き感」を出せる一言を決めておく
全部やる必要はありません。1つ用意するだけで、商談の入り方は大きく変わります。
初回・2回目以降で使い分けるフレーズ例
チェックリストで拾った情報を、どう会話に変えるかを整理します。
| タイミング | フレーズ例 |
|---|---|
| 初回・ 業界ネタ |
「最近◯◯(業界トピック)の動きが活発ですが、御社でも話題になっていますか?」 |
| 初回・ 相手の広告 |
「御社の◯◯のキャンペーン、先日電車の中で見かけました。あのビジュアル、印象に残りました。」 |
| 2回目・ 前回の続き |
「前回、◯◯についてお話しいただいていましたが、その後いかがでしたか?」 |
| 2回目・ 相手の変化 |
「前回からこちら、御社の◯◯が変わりましたね。何か動きがあったんですか?」 |
| 共通・ オンライン環境 |
「最近リモートと出社、どんな割合ですか?うちは最近また増えてきました(笑)」 |
文章で見ると地味な例と感じるかもしれませんが、かなり効果的です。いずれも「相手が答えやすく、かつ相手への関心が伝わる」形になっています。
自分の話を一方的にするのではなく、相手が話したくなる入り口を作ることが、オンラインのアイスブレイクの基本です。
オンラインでやりがちなNG行動
NG① 画面を見続けない(視線の問題)
相手の顔を見るとカメラから目が離れます。
完璧にカメラを見続ける必要はありませんが、「話しているとき」は意識的にカメラを見ると、相手に「目線が合っている感覚」を与えられます。
NG② 無言で資料共有を始める
「では資料を共有します」と一言添えずに画面共有を始めると、唐突な印象を与えます。
「少し長くなりますが、今日はこの順番でお話しできればと思います」という一言で、相手が心の準備をできます。
できれば「何枚程度なのか」「何分で説明できそうなのか」最初に情報を入れた方が親切です。
NG③ 沈黙をそのまま放置する
オンラインの沈黙は、対面より重く感じます。
資料を見てもらっている間や、相手が考えている間は、「ゆっくりご覧ください」「この部分が特にポイントです」などと小さく添えて、「意図的な沈黙」と「接続トラブル」を区別できるようにします。
よくある質問|オンライン商談Q&A
Q. 相手がカメラオフで参加してくる場合は?
A. 強制はしないことが基本です。何か事情があるかもしれません。家の関係で非常に狭い空間で参加している人もいます。中には風呂場から参加している人もいます。このあたりの気遣いは非常に大切です。
Q. 複数人が参加している場合のアイスブレイクは?
A. 可能な範囲で「◯◯さんはいかがですか?」と振る形は有効です。初対面の方がいる場合は「皆さんは普段どのように連携されているんですか?」という質問が、全員を巻き込むきっかけになります。
Q. 初回と2回目以降でアイスブレイクは変えるべき?
A. 変えた方が良いです。初回は「自己紹介的な話題・業界共通の話題」、2回目以降は「前回の会話の継続・相手の変化への興味」がより自然です。
まとめ|オンライン商談のアイスブレイクは「設計」が全て
オンライン商談の雑談・アイスブレイクは、対面のように「その場の空気で」はうまくいきません。
- 接続確認をアイスブレイクに変える
- つかみネタを事前に1つ用意する
- 短く・気持ちよく終わらせる
- リアクションを意識的に大きくする
- 名前を使って相手に話しかける
これを設計として持っておくだけで、オンライン商談の入り方は大きく変わります。
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