TVerとは?初心者でもわかる。そのビジネスモデルとは?

コラム

TVerが気になるあなたへ – TVerとは何か?

最近、テレビを見ていて「続きはTVerで!」という告知を目にする機会が多いと思います。

「ただの配信サービスなのか?テレビ局の子会社なのか​?」と、あなたも疑問に思ったことがあるでしょう。

本日は、TVerの基本から、そのビジネスモデル、そして地上波テレビとの関係や将来性まで、考えてみましょう!

 

TVerの基礎知識 – テレビとインターネットを結ぶ新しいプラットフォーム

TVerは、地上波の民放キー局(日本テレビ、テレ朝、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビ)が共通で提供する『無料のテレビ番組配信サービス』です。
上記のキー局の番組に加え、一部の地方民放局の番組も視聴することが可能です。

つまり無料ということです。

ただし、全ての地上波が100%含まれているわけではありません。
NHKの番組やBS、CSの放送はTVerの配信対象外となっています。

 

TVerの特徴と人気の理由

TVerの大きな特徴は「無料で視聴できる」ポイントです。

各局の人気番組やニュースを、スマホやパソコンでいつでも視聴できることで、多くの利用者を獲得しています。

一部を除き、TVerはほとんどのコンテンツをカバーしており、見逃したエピソードや過去の放送をすぐに視聴できるため、特に働く世代に人気があると言われています。

 

TVerのビジネスモデルとは?

上記に記載したように、TVerは無料で提供されています。
その収益の多くは広告収入から得られています。

視聴者がTVer番組で見ている間に、動画広告が挿入され、これが収益源となっています。

2021年からTVerが自前で広告枠を販売するようになり、テレビ局側にとって新しい収益の柱として成長していきます。

 

TVerの売上推移と成長の背景

電通の調査によると、TVerを含むテレビ関連の動画広告市場は2023年に443億円に達し、前年比でで約26%成長をしています。

2024年8月には、月間動画再生数が4.9億回と過去最高を記録しており、テレビ広告の減少を補う存在としてその重要性が増してきています。

 

パリ五輪での大成功 – 予想を超えた視聴率の理由

2024年夏のパリオリンピックでは、TVerが競技を配信し視聴者数が飛躍的に増加しました。
その結果、視聴が難しい時間帯でも、スマホやPCで競技を楽しむ機会が増えました。

オリンピック期間総再生回数は1億1千万回を超え、多くの新規ユーザーの獲得につながったと言われています。

 

地上波テレビとTVerの関係 – 補完的な役割その後の変化

かつては、地上波テレビ局はネット配信が自局の視聴率を奪っていると思っていたようですが、TVerでは「視聴者がどこで見ても、コンテンツ視聴してもらえることが大切」との考えが成り立っています。

その結果として、地上波テレビが届かない視聴者層(特に若年層)をターゲットに、広告収入を補う新しい収益の柱として注目されています。

 

インターネット広告との共存と未来の広告市場

2019年にインターネット広告費がテレビ広告費を抜いたは、あなたもご存知の通りです。

様々な調査機関の予測を考えていくと、2050年までには、テレビや新聞は大きく形態を変えて、その広告費はすべてインターネット広告に置き換わる可能性があるとされています。
そのような未来を考えて、TVerの活用が積極的に進められている可能性は高いでしょう。

 

TVerの将来展望 – 地上波テレビの救世主となるか?

TVerは、ただの保管サービス以上の存在となりつつあります。

特に広告の減少が激しい地上波テレビ局にとって、TVerは新しいビジネスチャンスを提供する重要なプラットフォームとして位置づけられています。

今後は、コンテンツの幅をさらに広げ、広告価値を高めることで、地上波テレビの運営を支える主要な柱になる可能性があります。

 

まとめ – TVerとテレビの新しい未来

TVerは、地上波テレビとインターネットを結びつける新たなメディアとして成長していくはずです。

無料の視聴性、地上波による信頼性の高い配信、そしてオリンピックなどの大イベントでの活用により、地上波テレビと共存しながら新たなユーザーを開拓していくでしょう。

地上波テレビの未来の新しいビジネスモデルとして、今後も注目していきたい存在です。

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