電通の過労死について
電通で過労死という不幸な出来事が起きてしまいました。
「やはり」「今まで無かったのが不思議だ」というのが多くの業界関係者の感想だと思います。
今回のポイントは、
- 電通だからなのか
- 電通に限らず業界の問題であり今回は偶然電通で起きてしまったのか
電通以外でもあり得る話ですが、今回は電通だから。と考えて問題ないでしょう。
電通は体育会系の会社です。上司の言うことは“絶対“”です。
上司が黒と言ったら黒だという雰囲気が蔓延しています。
特に新入社員は悲惨です。外部から見ていて完全に奴隷です。
外部の人の前でそのような態度を平気で取るような会社ですので、外部の人がいない時の状況は想像できます。
また、新入社員恒例の『富士山登山』も有名です。
富士山登山をして早朝に帰り、そのまま仕事をする。
という根性が褒めたたえられる会社です(さすがに、今回の事件で、下山後の会社出社は強制ではなくなったらしいです)
今回は社員に対するパワハラですが、電通の子会社に対するパワハラは、その上をいっています。
子会社の電通テックの社員などは悲惨です。
今回は詳しく書きませんがいろんな場面を見てきました。
“鬼十訓”とは!
今回話題となった“鬼十訓”を確認してみましょう!
鬼十 訓
- 仕事は自分から「創る」べきで与えられるべきではない
- 仕事とは先手先手と、能動的に「働きかけ」ていくことで、受け身でやるものではない
- 「大きな仕事」と取り組め、小さな仕事は己を小さくする
- 「難しい仕事」を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある
- 一度取り組んだら「放すな」目的完遂までは殺されても放すな
- 周囲を「引きずり回せ」引きずるのと、引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきが生ずる
- 常に「計画」をして、長期に亘る計画をもっておれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる
- 何事にも「自信」をもて。自信がないから君の仕事には迫力も粘りも、そして厚みすらもない
- 頭は常に「フル回転」八方に気を配って、一分のスキもあってはならない。サービスとは、そのようなものである
- 「摩擦を怖れるな」、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練的な人間となる
5と6に注目してください。
5は社員に対するパワハラの要因で、6は下請けに対するパワハラの要因です。
この“鬼十訓”を見る限り、今回の事件は電通に原因があると思われても否定はできません。
まわりの社員が、悲惨な新入社員のヘルプ信号に気が付いても、そのことを上司や会社に忠告することが出来ない雰囲気がの蔓延していたように思います。
その結果、「誰かに相談しても無駄だ」と孤独感を感じてしまったのかもしれません。
他にも上司の噂は聞いていますが、ここでは記載しません。
【鬼十訓】に関しては、今でも肯定的な上司が電通には多数残っています。
退社後に、他の会社に顧問で行って、この【鬼十訓】を推奨する人までいます。
このような方が現役でなくなるまでは、中々改善されないかもしれません。
被害者の方のご冥福をお祈りするとともに、
広告業界でこのような事件が起きないことを願ってやみません。