広告代理店ランキングから見える広告業界の変化【2022年版】

広告代理店ランキング 広告費・市場データ

広告代理店ランキングから読み解く業界の進化

広告業界は、かつてないほど急速に変化しています。

デジタルメディアとインターネット広告の普及により、従来の広告モデルは転換点を迎え、広告代理店も新たな戦略への転換を迫られています。

本記事では、広告代理店の売上ランキングを通じて、広告業界に押し寄せる変化を可視化し、今後の対応策を検証します。

広告業界の現状を俯瞰したい方は、ぜひご一読ください。

また、この記事は2022年度当時の広告業界の売上ランキングをまとめたものです。
最新の広告代理店ランキングはこちらをご覧ください:

▶ 【最新版】広告代理店売上ランキング2024年版──10年で何が変わった?

 

広告業界を取り巻く環境の変化

デジタル時代の到来により、広告戦略の中心はデジタルメディアへと移行しました。

従来のテレビ・ラジオ・新聞・雑誌広告は、ソーシャルメディアやウェブ広告、モバイルアプリなどのデジタルプラットフォームに主役の座を譲りつつあります。

また、データと分析の重要性も増しており、消費者理解を深め、ターゲットに最適化された広告展開が不可欠になっています。

これにより、広告代理店の評価軸も変化し、デジタル領域に強みを持つ企業が台頭してきました。

2022年度 広告代理店売上ランキング(2015年との比較付き)

ここでは、2022年度と2015年度の売上ランキングを比較し、業界の変化を具体的に見ていきます。

【2015年度 売上ランキング】

順位 会社名 売上高(億円) 分類
1 電通 15,351 総合広告代理店
2 博報堂 6,587 総合広告代理店
3 アサツー・デイ・ケイ(ADK) 3,520 総合広告代理店
4 サイバーエージェント 1,421 デジタルエージェンシー
5 大広 1,400 総合広告代理店
6 デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC) 1,174 デジタルエージェンシー
7 ジェイアール東日本企画(jeki) 1,052 交通系ハウスエージェンシー
8 東急エージェンシー 954 交通系ハウスエージェンシー
9 読売広告社 716 総合広告代理店
10 オプト 640 デジタルエージェンシー

【2022年度 売上ランキング】

順位 会社名 売上高(億円) 分類
1 電通グループ 44,982 総合広告代理店
2 博報堂 9,070 総合広告代理店
3 サイバーエージェント 6,665 デジタルエージェンシー
4 アサツー・ディ・ケイ(ADK) 3,529 総合広告代理店
5 デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC) 2,083 デジタルエージェンシー
6 ジェイアール東日本企画(jeki) 1,208 交通系ハウスエージェンシー
7 大広 963 総合広告代理店
8 デジタルホールディングス 888 デジタルエージェンシー
9 東急エージェンシー 851 交通系ハウスエージェンシー
10 アイレップ 810 デジタルエージェンシー

 

ランキング推移から見える広告業界の本質

ランキングから見える最大の変化は、デジタル専業の広告代理店の台頭です。

特にサイバーエージェントは、ついに3位の座を確立し、総合広告代理店に迫る勢いを見せています。

さらに、かつての「常連」であったADKや大広は順位を落とし、デジタル勢に押される形となりました。

今後も「従来型広告 × デジタル広告の融合」を実現できる広告代理店が生き残る時代になるでしょう。

デジタル広告への対応力が未来を決める

広告業界で成功するには、デジタルトレンドへの柔軟な適応が欠かせません。

  • SEO、プログラマティック広告、コンテンツマーケティングへの対応力
  • ターゲットに合わせた広告メッセージの最適化
  • SNSや動画プラットフォームを活用した集客力

これらを強みとする広告代理店が、今後のランキングでも中心的存在となっていくでしょう。

広告業界の勢力図は、今も激しく動いています。 最新のランキングと、業界の今を知りたい方は、こちらをご覧ください。

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