経営者の経営方針を確認しましょう
新年度には経営者から経営方針が発表されます。
多くの会社では1月と4月がそのタイミングとなります。
経営方針というのは結構大事です。
その内容で会社の未来は予想ができます。
私が勤務していた広告代理店の社長も毎年経営方針を発表していましたが、関心させられる内容は聞いたことがありませんでした。
お粗末な経営方針と比例して会社の業績も右肩下がりとなりました。
その時の経営者が言うことといえば、
- 「来期の予算はいくら」
- 「あと10%プラスしてくれ」
- 「予算の達成はボーナスに直結する」
- 「気合入れて頑張ってくれ」
- 「来期が勝負だ」
- 「笑って年末を迎えよう」
- 「大きなプレゼン獲得してくれ」
と、こんな感じです。
このような経営方針しか示せない経営者の元で会社の業績が伸びることはありません。
- 5年後会社はどのような方向を目指しているのか?
- その為に、今期は何を達成しなければいけないのか?
- その結果は2年後、3年後どのような経緯を辿っていくのか?
- 選択と集中をトップはどのように考えているのか?
- その為に、集中したいポイントはどこなのか?
- なぜ人事を変えたのか?その人事が意味するところは何なのか?
社員が知りたいのは今期の売上数字だけではなく、数年後に向けた会社の方向性です。
その方向性が示されることで、具体的な行動の方向性を考えることができるのです。
このような例は、広告経験者ではなく素人の天下りが舞い降りてきた広告代理店に良くあるパターンです。
このような企業は人事も「好き嫌い」だけで判断されます。顧客目線ではありません。
素人なのでやむ負えませんが、社員は被害者です。
理想の経営方針とは
理想の企業は、経営者が立派な戦略を立てて、社員が戦術を考える組織です。
経営者が目指す方向を決めて、その為にどうすれば良いのか社員が知恵を絞ります。
広告代理店であれば、現在の広告業界の流れ・他社の状況・伸びてる会社と伸びていない会社の分析。
そして、会社の規模から自社で対応できる仕事量の分析、分析による選択と集中です。
思い切ったビジネスモデルの変換という方向も、経営者が勉強して自ら分析することで初めて示されるのです。
変革期にある広告業界の状況を考えれば、業界の分析と広告業界のトレンドから、
思い切ったビジネスモデルの変換ができない経営者の広告代理店では成長はできません。
スマートフォンの操作もできないような経営者であれば数年後には会社の存続は危ぶまれます。
もし、あなたの会社が上記に当てはまるようであれば、あなたの給料は下がり、昇給の見込みもないことが実感できているはずです。
1日も早く転職するか起業するか?の選択が必要です。
経営者の経営方針は、会社の未来を左右します。
聞き逃さないで、しっかりと確認しておきましょう!
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