ジョイントベンチャーを考えよう!

少子高齢化、人口減少、物余り、生産人口の減少・・・・・日本は市場規模が縮小しています。
給与が上がらない状況の中、繰り返される増税により、消費意欲が回復する予測も難しい状況です。

今や、インバウンドに頼るのが日本の「拠り所」になっているのが現実です。

今や、日本国内だけで企業が成長を続けるのは非常に難しい時代になり、
多くの企業が海外進出に取り組んでいます。

実際に海外の売上が国内の売上を上回っている日本企業も珍しくありません。
企業が成長する為に、海外で新たな市場をしていく戦略は有効です。

しかし、多額の資金が必要な海外進出は全ての企業が取り込める施策ではありません。

中小企業では、現地調査のノウハウもありません。

では、資金力が乏しい中小企業はどうすればいいでしょうか?

 

それは、『ジョイントベンチャー』 という選択肢です。

 

ジョイントベンチャーへの広告代理店の役割!

中小企業はしばしば、特定の分野での専門知識や技術、製品、サービスにおいて優れています。

しかし、それを市場で十分に発揮するリソースや手段が限られているのが現状です。

『ジョイントベンチャー』は、異なる強みを持つ企業同士が協力し、
それぞれの強みを最大限に活用する形で新しいビジネスを展開する手法です。

中小企業のための『ジョイントベンチャー』

『ジョイントベンチャー』は、資金力・人材・ノウハウがない中小企業において有力な選択肢です。

多くの中小企業には特化した技術やサービスがあります。
しかし、企業の規模がありませんので、その魅力を表現することができないのが現実です。

そこで、選択肢となりえるのが『ジョイントベンチャー』なのです。

 

『ジョイントベンチャー』なら、
資金力の少ない中小企業でも自社の強みと弱みを補完しあうことで新たな市場の開発ができます。

小さな企業が大企業に対向する為の重要な選択肢といえます。

 

 

ジョイントベンチャーの成功事例

では、『ジョイントベンチャー』の成功事例を見てみましょう。

まずは、大企業の成功事例を見た上で、中小企業ではどのような展開ができるのか?
考えてみます。

ジョイントベンチャーの成功事例

 

  1. 伊右衛門:
    伊右衛門は、緑茶市場で2位を獲得。現在でもヒットを続けている日本でもトップクラスの成功事例です。
    お茶の技術に優れ伝統のある京都の福寿園と、強力な販売網を持つサントリーのコラボレーションです。伊右衛門の発売時には、サントリーの力でセブンイレブンから他社製品を全て外すことに成功。
    売り場を伊右衛門一色にしたともいわれています。

    技術力がある会社と、営業力はあるが技術やブランドが無い会社のジョイントは、お互いのメリットが明確で取り組む価値があります。

  2. ソニーとエリクソン:
    2000年代初頭、ソニーとエリクソンはスマートフォン市場で競争力を持つために手を組みました。
    今では、提携を解消していますが、このパートナーシップから生まれた「Sony Ericsson」ブランドは、
    特に音楽機能に優れた携帯電話で知られるようになりました。
  3. トヨタとBMW:
    両社は、環境技術の研究開発において協力関係を築きました。この協力の下、燃料電池技術や軽量技術の開発が進められました。

上記のように、『ジョイントベンチャー』の可能性には企業の数だけ存在するのです。

  • 商品開発能力はあるが生産能力がない会社と、大量生産ができる企業
  • 年配者を取り込みたい会社と既に年配者から支持を得ている企業
  • 飲食店とエステのジョイント
  • スポーツジムと整体院のジョイント
  • 広告メディアと施設のタイアップ・・・

 

「これがあればな!」「設備投資ができれば売上あがるのにな」という場合は、
自社だけ悩まず、思い切って他の企業のノウハウを活用する可能性を考えてみましょう。

 

中小企業の『ジョイントベンチャー』例

資金力の多くない中小企業が成功へとつなげるための『ジョイントベンチャー』
の例を以下に3パターン考えてみました。

 

1. 地域の伝統産業とデジタルマーケティング会社

  • 内容
    地域の伝統産業、たとえば和紙や陶磁器などの工房と、デジタルマーケティングのスキルを持つ会社が手を組みます。
    伝統的な製品に現代の感覚やデザインを取り入れ、オンラインでの販売戦略を共同で築くことが可能になります。
  • メリット
    伝統産業の持つ高い技術や歴史的背景を現代の消費者にアピールしやすくなり、
    新しい市場や顧客層を開拓することが可能となる。

2. ヘルスケアスタートアップと地域の薬局

  • 内容
    健康管理やダイエットをサポートするアプリやデバイスを開発しているヘルスケア関連のスタートアップと、
    地域に根付いた薬局やドラッグストアが協力。
    アプリのデータを基に、薬局でのサプリメントや健康食品のパーソナライズされた推薦やコンサルティングサービスを提供します。
  • メリット
    薬局は新しい顧客を迎え入れ、付加価値の高いサービスを提供することができます。
    一方、スタートアップは実店舗との連携により、アプリの使用率や認知度を高めることができる。

3. アートスタジオとカフェ経営者

  • 内容
    地元のアーティストが集まるアートスタジオと、カフェやレストランを経営する業者が提携します。
    カフェの店内でアート展を定期的に開催し、アート作品の販売も行う子Tが可能になります。
  • メリット
    アートスタジオは新しい展示の場を得て、作品の販売機会が増加します。
    カフェ側は独自の文化的な価値を提供することで、新しい客層を引きつけ、差別化を図ることが可能になります。

これらのジョイントベンチャーの例は、相互の強みを最大限に生かしつつ、新しい価値を創出することを目指しています。

 

広告代理店の出番

ジョイントベンチャーのセッティングは、
多くの業種と接点がある広告代理店の新たなビジネスモデルとしては最適です。

サントリー規模の大企業の『ジョイントベンチャー』は大手広告会社でないと仕切れませんが、
中小企業同士のジョイントベンチャーであれば仕切れる可能性があります。

売上に困っている広告主が身近にいるのであれば、
広告メディアを提案するするだけでなく『ジョイントベンチャー』も一度考えて見てください。

思わぬビジネスチャンスが広がる可能性があります。

広告代理店の新たなビジネスとして、企業同士のマッチングを積極的に考えてみましょう。

 

 

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