なぜ宣伝部は社内で浮くのか?──自己満足広告が生む孤立と解決策!

広告業界の課題と提言

はじめに

TikTokやSNSで「完全視聴率4.2倍!」といった華やかな成功事例がネットや業界誌で取り上げられることがあります。

誌面には、代理店や宣伝担当者が派手な格好で笑顔の記念写真に収まっている・・・そんな光景を目にすることも少なくありません。

ところが、社内の営業や他部署の人からすると、こうした記事はまったく違って見えるのです。

「俺たちは頭を下げて1円でも多く契約を取っているのに、宣伝部は代理店と組んでいい格好して、結局これかよ…」
「お金を稼ぐ部署が必死なのに、金を使う部署が雑誌に載って喜んでどうするんだ」

どうしてもそうした心理が働き、「だから何?」「売上に関係あるの?」という冷めた声につながります。

一見、企業の花形に見える宣伝部が、実は社内で浮いた存在と見られてしまうのは、こうした背景があるのです。

宣伝部が社内で浮いてしまう3つの要因

1. 収益を直接生まない部署

営業は売上、開発は製品、経理は利益管理といった“稼ぐ側”の役割に対して、宣伝部は支出側に見えやすい。
その時点で他部署から「派手だけど稼いでない」と見られてしまいます。

2. KPIの翻訳不足

「完全視聴率」「バズ回数」などは宣伝部や代理店の言語にすぎません。
営業や経営にとっては、「売上や利益にどう貢献したか?」がすべてです。ここを結びつけられないと孤立が進みます。

3. 華やかさと孤立の裏返し

展示会やキャンペーンは派手で目立ちますが、社内では「自己満足」「目立ちたがり」と揶揄されることも少なくありません。

成功事例が“自己満足”で終わる典型パターン

  • 視聴率やバズで満足し、売上・ブランド価値にどう影響したか不明確。

  • 宣伝部と代理店・クリエイティブだけが盛り上がり、営業や経営に「響かない」。

  • さらに危険なのは、自己満足的な成功事例を記事化して、業界メディアや雑誌に派手に露出してしまうこと。
     → 他部署からすると「俺たちが稼いだお金で雑誌に出てんじゃないよ!」と感じられ、社内の溝が深まる。

  • ありがちな社内の一言

    • 「また宣伝部が勝手に代理店と盛り上がってるよ」

    • 「売上は俺たちが作ってるのに、目立つのはあの人たちだな」

    • 「数字で説明してくれなきゃ、ただの自己満足にしか見えない」

  • こうした声が積み重なり、「宣伝部=浮いた部署」という認識が固定化してしまう。

 

宣伝部と代理店だけが派手に盛り上がり、雑誌やネットで自慢する成功事例は、社内の他部署には“自己満足”と映り、宣伝部が浮いた存在になる原因になる。ということです!

 

孤立を防ぐための3つの視点

1. 売上・利益への接続を示す

「完全視聴率4.2倍」で終わらせず、「営業リードが○件増」「購買率が×%改善」といった形で翻訳。

2. ナレッジを横展開する

TikTok界隈攻略の知見を、人事の採用マーケティングや広報活動に応用すれば、他部署からも評価されます。

3. 経営言語で語る

「再生回数」ではなく「顧客LTV」「CAC削減」といった経営指標に変換すれば、社内での説得力が格段に高まります。

宣伝部は“浮く部署”から“橋渡し部署”へ

宣伝部が孤立するのは、自己満足に終わる成功事例を「自分たちの言葉」で語るからです。
逆に「営業の武器になった」「人事にも応用できた」と社内の言葉に翻訳できれば、会社全体をつなぐハブに進化できます。

まとめ

  • 宣伝部は「お金を使う部署」と見られ、自己満足な事例は社内で響かない。

  • 成功事例を売上・利益に接続し、ナレッジを横展開し、経営言語に翻訳することが鍵。

  • 「花形なのに浮いている」部署から、「会社を橋渡しする中心」へ。

宣伝部はしばしば「お金を使う部署」と見られ、成功事例を派手に打ち上げても社内からは自己満足に映りがちです。だからこそ大切なのは、施策を売上や利益につなげ、その知見を他部署へ横展開し、経営が理解できる言葉に翻訳することなのです。

そうすることで、花形なのに浮いてしまう部署ではなく、会社全体をつなぐ橋渡しの中心へと変わっていけるのです。