広告業界と他業種の市場規模を比較
日本の広告費(毎年電通より発表)によると、日本の広告市場は6兆円前後となります。
6兆円とは日本市場の中でどのような規模なのか?他業種の市場規模と比較してみましょう。
広告業界の市場規模が思っているより大きいことが理解できると思います。
主な業種50位までのランキング
- 自動車・同付属品製造業62.5兆円(2014年売上高)
- 建設51.8兆円(2016年予測)
- 医療40.8兆円(2014年国民医療費)
- 不動産39.4兆円(2015年売上高
- 生命保険39.0兆円(2015年保険料等収入)
- 外食25.2兆円(2015年売上高)
- 物流20.7兆円(2016年予測)
- 電力19.4兆円(2014年一般電気事業者10社の営業収益)
- 銀行15.9兆円(2014年経常収益)
- EC市場13.8兆円(2015年国内BtoC市場規模)
- 電気通信13.7兆円(2014年電気通信事業の売上高)
- スーパー13.2兆円(2015年総販売高)
- 医療用医薬品10.8兆円(2015年国内医療用医薬品市場/薬価ベース)
- コンビニエンスストア10.2兆円(2015年全国売上高ベース)
- アパレル9.4兆円(2015年小売金額ベース)
- 介護8.9兆円(2014年介護保険給付費)
- 農業8.4兆円(2014年農業総産出高)
損害保険8.4兆円(2015年正味収入保険料) - 17位と同じ
- 中食7.1兆円(2015年料理品小売業市場規模)家電小売7.1兆円(2015年売上高)
- 鉄道6.8兆円(2012年JR+民鉄)
- 住宅リフォーム6.6兆円(2016年予測)
- 通販6.5兆円(2015円売上高)
- 広告6.2兆円(2015年日本の広告費)
百貨店6.2兆円(2015年全国百貨店売上高) - 23位と同じ
- ドラッグストア6.1兆円(2015年全国ドラッグストア総売上高)
旅行6.1兆円(2014年総取扱高) - 25位と同じ
- 風俗産業5.7兆円(予測)
- 自動車整備5.5兆円(2015年総整備売上高)
- 印刷5.4兆円(2014年印刷・同関連業)
- 自動販売機4.9兆円(2015年自販機売上高)
- モバイルコンテンツ4.4兆円(2015年売上高)
- 人材派遣業4.2兆円(2016年予測)
- 証券4.0兆円(2015年営業収益)
ホームセンター4.0兆円(2015年総売上高) - 34位と同じ
- たばこ3.9兆円(2015年総販売代金)
- 放送3.9兆円(2014年放送事業+放送事業外収入)
- BPO市場3.8兆円(BP及びクラウドソーシングサービス市場調査)
- 酒類3.6兆円(2014年メーカー出荷金額ベース)
- 整備3.4兆円(2015年売上高)
- お菓子市場3.3兆円(2015年お菓子小売金額)
パチンコ3.3兆円(2015年総粗利ベース・・・賃玉料-景品原価) - 40位と同じ
- ブライダル関連2.5兆円(2016年予測)
化粧品2.5兆円(2016年予測) - 42位と同じ
- ホビー1.9兆円(2015年総売上高)
パン1.9兆円(2014年小売パンの小売販売額) - 44位と同じ
- 新聞1.8兆円(2015年総売上高)
- 出版1.5兆円(2015年総売上高)
- 旅館1.4兆円(2015年総売上高)
靴・履物1.4兆円(2016年小売りベース予測) - 48位と同じ
- ホテル1.3兆円(2015年総売上高)
1位は自動車産業です。
続いて、建築・医療・生命保険・外食・物流・電力・銀行・・と生活において必ず必要な産業が上位を占めています。
生命保険が4位なのは日本独特の文化です。
日本人の生命保険の利用率は世界的にも異常な高水準です。
広告業界は6兆円規模で23位です。
百貨店、ドラッグストア、旅行とほぼ同レベルとなります。
鉄道の6兆円台と比較すると、広告の市場規模の大きさが分かると思います。
広告業界が大きい理由
企業は、取引先や生活者に商品やサービスを提供することで売上を上げています。
自社の商品やサービスを顧客に訴求する為には、BtoBでも、BtoCでも広告が必要です。
近所にOPENしたクリーニング店や飲食店も同様です。
チラシを配ったり、地元のフリーペーパーに広告を掲載したり、電柱に広告を掲出する場合もあります。
これらは全て広告費となります。
経営者が若ければSNS広告を活用するかもしれません。企業は業種を問わず商売をする場合は何かしらの方法で広告を必要としています。
結果として、広告費の総額はそれなりの規模になります。
日本の経済に占める広告の役割は重要であると言えるでしょう。
インターネットの普及などの変革はありますが、市場規模が縮小することは無いでしょう。