全国の主要新聞発行部数2017年12月度
2017年11月続いて、12月の新聞発行部数をおつたえします。
主な全国紙( )内は前年同月比
●2017年12月度
- 読売新聞:8,660,824部(-240,964部)※前月比:-104,542
- 朝日新聞:6,038,803部(-299,212部)※前月比:-26,432
- 毎日新聞:2,860,202部(-162,792部)※前月比:-39,509
- 日本経済新聞:2,498,347部(-227,863部)※前月比:+41,792
- 産経新聞:1,520,115部(-44,499部)※前月比:-147
前月(11月度)に-238,700部という大きなマイナスを計上した日本経済新聞が、
12月は一転して+41,792部という発表となりました。
毎月どこかの新聞社がプラスの発表をしますが、前月比でプラスになるという現象には非常に無理があります。
これは、新聞社の『押し紙』戦略によるものです。
新聞社の発行部数を考える時は『押し紙』を意識しながら検討しなければいけません。
例えば、今月-104,542部と発表した読売新聞社は、前月+30,441部と発表しています。
解約する人は毎月必ずいますので、プラスということは、実際は発表数字以上のプラスになっていることになります。
今月のマイナス分相当だとすると解約と同時に15万件の契約を獲得したということになります。
このように、新聞社の定期的な前月比のプラス発表は、各社の「押し紙戦略」により様々です。
主な地方紙( )内は前年同月比
●2017年12月度
- 北海道新聞:1,009,050部(-22,332部)※前月比:+6,641
- 東京新聞:473,303部(-14,677部)※前月比:+1,279
- 神奈川新聞:177,869部(-9,814部)※前月比:-2,016
- 中日新聞:2,361,658部(-83,020部)※前月比:-1,025
- 西日本新聞:626,325部(-24,670部)※前月比:+2,856
10月に100万部割れが迫った北海道新聞は2か月続けてのプラスです。
2カ月で8千部プラスにしていますので、100万部割れはしばらく大丈夫かもしれません。
100万部割れ直前で急に部数が増加するのは「押し紙戦略」としては単純すぎるように判断できますが、
取りあえず100万部キープとなっています。
まとめ
2017年12月度時点での総数としては、
全国の新聞の部数で、36,900,403部となり、前年比-1,262,231部となっています。
1年間で約3.5%のマイナスです。
各社とも厳しい状況ですが、デジタル化への取り組みが徐々に始まっていますので、
2018年度は紙以外の部分に注目したいと思います。