広告費、販売部数ともに前年割れを繰り返す【新聞広告】
かつては【テレビ広告】と双璧をなす広告メディアとして、1兆円規模を誇っていましたが、売上規模は半減しています。
広告メディアとしての地位が揺らいでいる新聞広告ですが、
『信頼性』『高齢者への訴求力』『高額商品との相性』など、ターゲットや商品が明確になっている場合は効果が見込める場合があります。
新聞広告の効果
新聞広告には紙という新聞ならではの効果と魅力があります。
新聞広告の代表的な魅力として考えられるのは、
- 信頼性
- 高齢者に対する訴求
- 高額商品の訴求
- 健康に関する情報提供
- しっかりと伝えたい(読ませたい)情報
- 保存性
- 複数人への閲覧の可能性
- 地域に特化した訴求
などが考えられます。
部数の減少はありますが、
【信頼性の獲得】という点では、メディアの中では最も効果が見込めます。
長い歴史及び報道機関としての地位、広告掲出時の審査基準などがその要因です。
では、新聞広告を検討する場合、どのような基準でどの新聞を選定すればいいのか?
そして『より効果的なのか?』過去の経験からお伝えいたします。
新聞の種類
新聞広告への掲載を検討する場合、最初に検討するのは『どの新聞に広告を掲載するか?』ですね。
新聞は『全国紙』『ブロック紙』『地方紙』『スポーツ紙』『専門紙』に大きく分かれます。
『専門紙』と『スポーツ紙』は専門的な分野に特化した新聞ですね。
まずは、その両紙から確認しておきましょう。
『専門紙』とは特定の分野に特化した新聞です。
- 日本工業新聞
- 日本農業新聞
- 日経産業新聞
- 日刊建設工業新聞
- 食品産業新聞
- 繊維ニュース
- 石油化学新聞
- 日刊自動車新聞
- 交通新聞
- 日本金融新聞
- 健康ジャーナル
- 聖教新聞(政党機関紙)
- しんぶん赤旗(政党機関紙)など。
一般の読者ではなく、特定の分野の方が購読する新聞です。
『スポーツ紙』
- スポーツ報知
- サンケイスポーツ
- デイリースポーツ
- 日刊スポーツ
- 東京スポーツ
- 東京中日スポーツ
- 中日スポーツ
- 中京スポーツ
- 大阪スポーツ
- 西日本スポーツ
- 九州スポーツなど。
また、『日刊ゲンダイ』と『夕刊フジ』もスポーツ新聞の系統と言われています。
聖教新聞としんぶん赤旗は政党が発行する新聞ですが、発行部数が多いので記載しました。
聖教新聞では500万部、しんぶん赤旗でも300万部を超えていた時期があります。
今でも聖教新聞で300万部、しんぶん赤旗で100万部レベルの部数がありますので、全国紙と遜色はありません。
スポーツ紙は地方に特化している特徴も持っています。
スポーツ報知は東京中心に全国レベルで、デイリースポーツも大阪中心に全国レベルと言えます。
中日スポーツは名古屋中心で、西日本スポーツも九州中心となります。
専門紙とスポーツ紙の整理が終わったところで、新聞を選定する方法についてお伝えしましょう!
新聞広告はどの新聞社にするべきか?
一般の企業の方が広告を掲載する場合、『専門紙』や『スポーツ紙』を除いては、
『全国紙』『ブロック紙』『地方紙』の中から選定することが第一歩になります。
地方に限定した広告であれば、『地方紙』に限定されますが、
一般的な企業広告の場合は、選択肢が幅広くなり難しくなります。
最初に、『全国紙』『ブロック紙』『地方紙』について整理してみましょう。
【全国紙】・・・全国で読まれている新聞
- 読売新聞
- 朝日新聞
- 毎日新聞
- 日本経済新聞
- 産経新聞(東京地区や大阪地区に限定する動きあり)
【ブロック紙】・・・県などを跨いで読まれる新聞(全国紙と地方紙の間に位置します)
- 北海道新聞
- 中日新聞
- 東京新聞
- 西日本新聞
- 中国新聞
- 河北新報
主な【地方紙】・・・地方密着の新聞
- 東奥日報
- 岩手日報
- 秋田魁新報
- 山形新聞
- 福島民報
- 福島民友
- 茨城新聞
- 下野新聞
- 上毛新聞
- 埼玉新聞
- 千葉日報
- 神奈川新聞
- 新潟日報
- 山梨日日新聞
- 信濃毎日新聞
- 北陸地方
- 北日本新聞
- 北國新聞
- 福井新聞
- 東海地方
- 静岡新聞
- 京都新聞
- 神戸新聞
- 奈良新聞
- 日本海新聞
- 山陰中央新報
- 山陽新聞
- 中國新聞
- 山口新聞
- 徳島新聞
- 四國新聞
- 愛媛新聞
- 高知新聞
- 西日本新聞
- 佐賀新聞
- 長崎新聞
- 熊本日日新聞
- 大分合同新聞
- 宮崎日日新聞
- 南日本新聞
- 琉球新報
- 沖縄タイムス
どうですか?
相当数の新聞が存在します。この中から何を選ぶべきか?迷いますね。
どの新聞社を選ぶべきか!
ここからは、個人的な経験に基づく、一般的な企業にて効果が見込める新聞社のランキングです。
- 聖教新聞:
いきなりですが、聖教新聞は確実に効果があります。
読者の新聞を読む真剣さが違います。隅々まで読む方が多いのでしょう。
特殊な新聞ですが『聖教新聞は効果がある』ということは最初にお伝えします。以前サプリメントの広告を掲載した時に、他の新聞よりも圧倒的に大きな効果がありました。
他の一般紙とはレベルが違います(聖教新聞に特別な思い入れがあるわけではありません。念の為・・・)
発行部数が多い為、掲載料金も高価です。政治的なこだわりが無い場合は一度検討してみるといいでしょう。 - 日本経済新聞:
全国紙の中で最も効果があるのは日本経済新聞です。
読者の新聞を読む真剣さ、閲覧時間など読者層のレベルが他紙より高くなります。
比較的裕福な層が多いのも特徴です。
物販などはハマれば大きな効果が見込めます。
高級ブランド系で新聞広告を検討する場合は日本経済新聞にすれば問題ありません。
ファッション系などもいいでしょう。 - 中日新聞、西日本新聞:
この2紙の部数は全国紙レベルです。
中途半端な全国紙に出稿するよりは、西日本方面を重視する場合は中日新聞、西日本新聞の方が効果があります。 - 地方紙:
地方紙は部数が少ないですが、全国紙と比較すると費用対効果は高いといえます。
地方に行くと全国紙より地方紙の部数の方が多いことは珍しくありません。
全国紙に大きな金額を投下するよりは、
広告費が安価な地方紙をより多く集めていく手法の方が効果があります。 - 読売新聞・朝日新聞:
この2紙は部数が多いので、ブランド広告やメッセージ広告には最適です。
ただし、読者層が広く漠然と新聞の契約をしている方が多いということは理解いなければいけません。
全国レベルでの車の広告、幅広い層への通販告知などには向いているでしょう。 - 毎日新聞・産経新聞:
この2紙は全国紙としては部数は少なめです。
読売新聞・朝日新聞・日本経済新聞に続く選択肢として考えればいいでしょう。
掲載料金も値引きが見込めますが、効果も同様です。
この2紙に出すのであれば、地方紙を数紙などの選択の方が賢い選択かもしれません。
新聞広告のまとめ
今回は、効果を出す為の新聞広告の選定方法についてお伝えしました。
広告予算があり、宗教に対する【こだわり】の無い方は聖教新聞は選択肢としてオススメです。
物販系などの効果は実証済みです。
続いて、日本経済新聞、大手ブロック紙、地方紙がオススメです。
都内にお住みの方は実感が無いと思いますが、地方では、地方紙の人気は侮れません。
読売新聞や朝日新聞は部数は圧倒的です。
幅広い層に訴求するようなブランド広告には最適です。
イメージとしては、トヨタ自動車、Panasonic、大手旅行会社などのように、
大企業がより多くの人にメッセージを届けたい場合はオススメです。
経験の浅い方は、地方紙やブロック紙などで効果検証をしながら全国紙などに展開をしていくのが無難でしょう。
新聞広告は非常に高価なメディアでしたが、今では値引きが普通です。
企業やサービスのブランドを訴求したい方や高齢者に訴求したい方は是非一度検討してみるといいでしょう。
掲出費用を上手に交渉できれば、より良い効果が見込める可能性があります。