新聞広告の効果的な選定方法【2025年度版】

広告豆知識

新聞広告の現状

新聞の記事となると部数減少の話題が中心になってしまう傾向がありますが、本日は視点を変えて、新聞広告の持つ強みや新たな可能性にフォーカスし、前向きな視点でその魅力をお伝えします。

新聞広告といえば、『信頼性』『高齢者への訴求力』『高額商品との相性』といった特長が挙げられます。これらの強みは依然として健在であり、適切な戦略をとれば大きな効果を生むことが可能です。

新聞広告を活用する際、どの新聞を選ぶべきか? そして、より効果的な活用法は? 2025年度の最新情報をもとにご紹介します。

 

新聞の種類

新聞には大きく以下の5種類に分かれると思ってください。

① 全国紙

まずは、全国紙ですね。言葉通り全国で展開していると言われる日本を代表する新聞です。
このブログで取り上げている部数に関する記事は全国紙が中心となっています。

  • 読売新聞(全国に広く配布)
  • 朝日新聞(全国に広く配布)
  • 毎日新聞(全国に広く配布)
  • 日本経済新聞(ビジネス層向け、全国に配布)
  • 産経新聞(関東・関西を中心に配布中)

 

② ブロック紙

特定の地域に強いが、地方紙と比較すると広域での影響力を持っています。

  • 北海道新聞(北海道全域に配布)
  • 中日新聞(東京新聞含む、中部地方に強い)
  • 西日本新聞(九州を中心に配布)
  • 中国新聞(中国地方を中心に配布)
  • 河北新報(東北地方に強い)など。

 

③ 地方紙

特定の県や地域に根付いた新聞です。地方に特化している為、高齢者を中心に根強い人気があります。

  • 信濃毎日新聞(長野県) 
  • 静岡新聞(静岡県)
  • 京都新聞(京都府)
  • 神戸新聞(兵庫県)
  • 南日本新聞(鹿児島県)など。

 

④ 専門紙

業界特化型の新聞です。特定の業界に関係している人が読者になりますので、関係に無い人は全く触れることは無いでしょう。

  • 日本工業新聞(製造業向け)
  • 日本農業新聞(農業関係者向け)
  • 日経産業新聞(ビジネス・産業情報に特化)
  • 日刊自動車新聞(自動車業界向け)
  • 繊維ニュース(繊維業界向け)
  • 食品産業新聞(食品業界向け)
  • 化学工業日報(化学業界向け)など

 

⑤ スポーツ紙

スポーツ・芸能ニュースに特化した新聞です。2024年度大きく部数を減らしましたが、プロ野球のファンを中心に読まれています。

  • 日刊スポーツ(全国配布、スポーツ総合紙)
  • スポーツ報知(全国配布、読売新聞系)
  • デイリースポーツ(関西を中心に配布、阪神タイガース報道に強い)
  • スポーツニッポン(全国配布、毎日新聞系)
  • 東京中日スポーツ(東京を中心に配布、中日新聞系)
  • 大阪スポーツ(関西地方に特化)
  • 西日本スポーツ(九州地方に特化)など

効果的な新聞広告の選び方【2025年版】

では、次に目的別に最適な新聞広告の選び方を詳しく解説していきます。
広告のターゲットや目的によって、どの新聞を選ぶべきかが大きく変わります。
効果的な戦略を立てるために、それぞれの目的に応じた新聞の活用方法を見ていきましょう。

① ターゲットに適した新聞選び

  • 日本経済新聞(ビジネス層・富裕層向けの商品に強いと言えます。投資・経済系の広告に適しており、金融・保険・不動産などの業界で活用されることが多くなっています)
  • 中日新聞・西日本新聞(それぞれ中部地方および九州地方に強い影響力を持ち、特定地域でのブランド認知度向上や地域密着型のプロモーションに適しています。また、部数は全国紙に匹敵すると言われており、全国規模の広告と比較しても高い到達率を誇ると言われています)
  • 地方紙(各地域に根ざした報道を行い、読者の地元意識が強いため、地域密着型の企業広告や自治体の広報活動に適しています。また、地元企業やサービスのプロモーションにおいて、より効果的なリーチが可能になります)
  • 聖教新聞(宗教団体の機関紙として発行されており、購読者の忠誠度が非常に高く、隅々まで読まれる傾向が強いのが特徴です。そのため、情報伝達力が高く、特定の商品やサービスの訴求において強い影響を持っています。実際に健康食品などで高い効果が得られた事例が多くあります)

② ブランド広告に適した新聞

  • 読売新聞・朝日新聞(ブランド広告の場合は、やはり部数の多さが必要になり、幅広い層への訴求が求められます。全国規模でのブランド認知向上に最適なのは、この2紙になるでしょう。特に大企業向けとなります)

③ 費用対効果を重視する場合

  • 地方紙+ブロック紙の組み合わせ(特定地域に強い影響力を持ち、読者の関心が地域密着型の情報に向いているため、地元企業や地域限定のプロモーションに適している。また、全国紙に比べて広告費が抑えられるため、コストパフォーマンスを重視した戦略に向いている。地方紙・ブロック紙を組み合わせることで、広域エリアのターゲット層に効率的にリーチできる点も魅力)
  • デジタル版とセット掲載(紙とWEBの両方でリーチを広げ、ターゲット層を拡大できる。紙媒体の特性である高い信頼性や熟読される傾向を活かしつつ、デジタル広告の即時性や拡散力を組み合わせることで、異なる層へアプローチが可能。特に若年層やモバイルユーザーを取り込みたい場合には、新聞社のオンライン版やSNS広告と連動させることで、より大きな広告効果が期待できる。また、デジタル版には閲覧データを活用したターゲティング広告の強みがあり、特定の興味関心を持つユーザー層に効果的にリーチできるメリットもある)

まとめ

新聞広告は全体的に縮小傾向にあるものの、

信頼性ターゲット層の明確な訴求地域密着戦略

これらを目的とする場合は、まだまだ有効な広告手段となる可能性はあります。

特に高齢者向け、高額商品のプロモーション、ブランド戦略の一環としては、活用する価値はあるでしょう。

ただし、このブログでも何度もお伝えしている通り、部数の減少は激しく、『押し紙』も考慮しなければいけません。そのような状況を考えると、従来の紙媒体だけではなく、デジタル版との併用がますます重要になってきます。新聞各社もオンラインメディアを強化しており、紙とデジタルの相乗効果を活かした広告戦略に取り組んでいます。

2025年の最新トレンドとして、デジタル版との併用も視野に入れ、より多様な広告手法を駆使しながら、効果的な広告展開を目指しましょう!