2018年10月の新聞発行部数
今回は、20188年10月の5大全国紙の発行部数をお伝えします。
新聞の発行部数に関しては、一般社団法人日本ABC協会にて確認が可能です(有料です)
ただし、ABC協会の加入費用は高額ですので、
個人や小さな広告代理店では負担になります。
本来であれば、広告というサービスを販売している媒体社が自ら最新の情報を公表すべきですが、
多くの新聞社は公開していない状況です。
今回は、新聞に関する鋭い考察を繰り返しています【MEDIAKOKUSYO】さんの記事のご紹介も含めて考察してみましょう!
2018年10月新聞発行部数(5大全国紙)
5大全国紙の発行部数です( )内は前年比&減少率
- 読売新聞8,328,646(-406,279/-4.6%)
- 朝日新聞5,763,923(-357,682/-5.8%)
- 毎日新聞2,646,202(-314,076/-10.6%)
- 日本経済新聞2,398,162(-297,093/-11%)
- 産経新聞1,465,842(-112,190/-7.6%)
発行部数が前年比から減少しているのは通常通りです。
当たり前ですが、発行部数が多い新聞社ほど減少する部数も多くなります。
読売新聞が40万部、朝日新聞が35万部、毎日・日経が30万部、産経が10万部の減少という状況です。
発行部数から考えると毎日と日経の部数減が目立ちます。
また、部数だけでなく、延滞の部数からの減少率を把握することも重要です(発行部数に対する減少部数の割合)
減少率も、毎日新聞と日本経済新聞が10%と高めになっています。
ただし、日経の場合はデジタル版への移行による減少も多い可能性があります。
発行部数の差が無くなってきている毎日新聞と日本経済新聞ですが、差が25万分程度に縮小しました。
『押し紙』を考慮した実売部数では、数年前に逆転していることは確実ですが、公表部数でも近い年度に逆転することになるでしょう。
全国紙からブロック紙への流れ
産経新聞が、“全国紙から首都圏と関西圏のみに販売ルートを絞る”という報道があります。
まだ、噂レベルという情報もありますが真実のようです。
販売部数が減少すると、輸送コスト・配送コストとの収支が見合わなりますので当然の選択肢です。
大阪地区で、比較的人気の高い毎日新聞も続く可能性は高いでしょう。
中途半端な全国紙がこれ以上地方で部数を伸ばすことは不可能です。
読売・朝日・日経以外は、首都圏に集中すべきでしょう。
実際の発行部数は?
上記部数はABCによる発表部数ですので、
【押し紙】を考慮して実際の発行部数も計算してみましょう。
報道の平均ですと、押し紙率は毎日が50%~70%、他は30%~50%ですので、
毎日は50%、他は30%で計算してみます。
- 読売新聞5,830,052
- 朝日新聞4,034,746
- 毎日新聞1,323,101
- 日本経済新聞1,678,713
- 産経新聞1,026,089
こう見ると現実的な数値ですね。
ちょっと良心的かな?と思われる方は上記の0.8くらいで考えるといいでしょう。
まとめ
新聞の発行部数は減少に歯止めが掛かっていません。
5大全国紙で、2018年10月時点で前年比が-1,487,320部です(発表数字で)
1年間で産経新聞の発行部数が無くなってしまった計算になります。
非常に厳しい状況に変化はありません。
新聞ならではの【魅力】をどう発信していくのか?
真剣に考えないといけません。
こういうのは【頭の体操】に最適です。
あなたも、新聞社の社員になったつもりで是非考えてみてください。
私もいつも考えています。