推し活×広告戦略:ファンの熱狂をビジネスに変える方法!

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推し活とは何か? その熱量と広がる影響力

「推し活(おし活)」とは、ファンが特定のアイドルやアーティスト、キャラクター、俳優、クリエイター、さらにはスポーツ選手やインフルエンサーなど、自らが“推す”対象を熱心に応援する活動全般を指します。

単なるファン活動を超えて、生活の一部として組み込まれているのが特徴であり、その熱量は経済にも影響を与えるほどのパワーを持っています。

 

企業がこのエネルギーに注目しないのは、巨大なマーケティング資産を見過ごすことになります。

推し活の代表的な活動5選

1. グッズ購入

限定グッズやコラボアイテム、アパレル、フィギュアなどの購入は推し活の基本行動。ファンは“自らの存在証明”として積極的に購入します。

2. イベント参加

ライブ、展覧会、サイン会、舞台挨拶など、リアルな接触機会への参加は、推し活の醍醐味。イベント情報を元に遠征するケースも多数あります。

3. コスプレ

推しキャラクターの衣装を身にまとい、イベントやSNSで発信。UGC(ユーザー生成コンテンツ)として高い拡散力を持ちます。

4. SNSでの発信

推しへの応援メッセージやイラスト、ハッシュタグ運動など、SNS上での応援活動が常態化。拡散によるファンダム形成に寄与します。

5. 聖地巡礼

アニメやドラマ、MVのロケ地など“推し”と関係ある場所を訪れる活動。観光消費につながるため、地方自治体との連携事例も増加中。

 

これらの推し活行動は、オンライン・オフラインを問わず、ファンの自発的な熱意に支えられています。そして、その熱量は個人の趣味を超え、経済活動やマーケティングの現場でも大きな影響力を持つようになっています。

韓流推し活の熱量:中高年層も市場の主役に

K-POPや韓国ドラマを中心とした韓流ブームでは、若年層だけでなく中高年の女性層も熱心なファンに成長しています。

  • 韓国遠征やファンミーティング参加
  • 限定グッズ・アルバムのコレクション
  • ファン主導の広告出稿(駅広告・バス広告)
  • SNSでの情報発信とグループ活動

このような主婦層を中心とした韓流ファンの行動は、広告・商品・観光に強い影響を与えています。

 

💡 韓流がもたらす経済効果(参考データ)
・2022年、韓国のコンテンツ輸出額は約133億ドル(約1兆9,000億円)で過去最高を記録。
・K-POPやドラマなどの輸出により、年間約4兆円の生産誘発効果と1兆4,500億円の付加価値が生まれたとの報告も。
・2023年、日本へのK-POPレコード輸出額は約120億円で最大の輸出先。
・韓国から日本への映像コンテンツ輸出は前年比50%増で、約2,460億円(2021年)。
推し活の経済圏は、確実に国家レベルの産業として成長している。

推し活を広告戦略に取り入れる方法

「自社に推せる存在がいないから無関係」そう思っていませんか?実際には、どんな業種でも推し活的な文脈を取り入れることは可能です。

活用法の例:

  • コラボグッズ・限定デザイン商品を企画する
  • ファン参加型キャンペーンを設計する(例:誕生日広告・応援メッセージ)
  • SNSでの二次創作・ハッシュタグ企画を促進する
  • 推しと連動したイベント・展示会に協賛する
  • 聖地巡礼に絡めたプロモーション(地域×推し活)

推し活に寄り添う設計をすることで、共感・拡散・購買の好循環が生まれます。

広告代理店が推し活で切り開くビジネスチャンス

広告代理店にとっても、「推し活」は新たなビジネスモデルの源泉です。

クライアント提案の切り口:

  • 推しとブランドのコラボ:新商品開発やOOH広告との連携
  • ファン心理を活かしたクリエイティブ設計:共感性を重視したストーリーテリング
  • SNS×OOH連動型施策:応援広告の二次拡散を狙った設計
  • ファンダムコミュニティを巻き込むキャンペーン:ファン主導で仕掛けるプロモーション

推し活を軸にすれば、Z世代や主婦層などのロイヤルユーザー層にリーチしやすく、代理店としての差別化にもつながります。

まとめ:推し活は“文化”であり“経済”である

推し活は単なる趣味ではなく、消費と行動を生み出す文化的現象です。

広告主・広告代理店ともに、この熱量を無視せず、「共感×参加×体験」を軸にした広告設計を考えることで、これまでリーチできなかった層との接点が生まれます。

いまこそ、自社ブランドにおける“推される設計”を再考してみましょう。