アイドマ(AIDMA)の法則 とアイサス(AISAS)の法則とは?
『アイドマの法則』と『アイサスの法則』
この2つの法則は広告の仕事をする上では必須の知識です。
生活者が商品を欲しいと思い、購買するまでのストーリー(法則)を表現しています。
広告をプランニングする時には、『アイドマの法則』と『アイサスの法則』が非常に重要になります。
アイドマの法則
インターネットが普及する以前、マスメディア全盛期に活用されていた法則です。
生活者が広告を見てから購買行動に至るまでの心理を分りやすく表現しています。
- attention(注意)→interest(興味)→desire(欲求)→memory(記憶)→action(行為)
上記イニシャルの頭文字をつなげて「アイドマ」としています。
通勤時の行動で例えて説明すると簡単に覚えられます。
残暑が残るある日の会社の帰り道に、
- 電車内で美味しそうな新発売のビールの広告を見て(注意)
- 美味しそうだな(興味)
- 今日の風呂上がりに飲んでみたいな(欲求)
- 泡がこぼれそうなビジュアルの〇〇〇が出ている発泡酒だな(記憶)
- 家の近くのコンビニで購入(行為)
という流れです。
生活者が商品に興味を持ってから購買に至るまでの行動を分かりやすく表現できる法則です。
しかし、インターネットの普及により生活者の行動が変化したことで
「アイドマの法則」だけでは生活者の行動を把握することは難しくなってきました。
そこで、登場したのが『アイサス/AISASの法則』です。
アイサスの法則
インターネットの登場により、「アイドマの法則」の進歩系となったのが「アイサスの法則」です。
- attention(注意)→interest(興味)→searchdesire(検索)→action(行為)→shere(共有)
上記イニシャルの頭文字をつなげて「アイサス」としています。
「アイドマの法則」と比較してみましょう。
残暑が残るある日の会社の帰り道に
- 美味しそうな新発売のビールの広告を見て(注意)
- 美味しそうだな(興味)(ここまでは一緒)
- さっそくスマホで成分や口コミまでチェック(検索)
- スマホの履歴があるので記憶する必要はなくコンビニで購入(行為)
- 飲んだ後はSNSでシェア(共有)
どうでしょうか?
『アイサスの法則』の法則の方が、あなたの行動にマッチしていませんか?
スマートフォンの普及台数が1億台を超えた社会においては「アイサスの法則」の方が、より生活者の行動にマッチしていると考えられます。。
生活者は、何かの情報に接した時にネットで検索するのが普通です。
自然と検索行動にでます。
また、体験したことをSNSでシェアするのも珍しくありません(インスタ、Facebook、Twitterなど)
『検索』と『シェア』は普通の行動になっているのです。
アイサスの法則の変則型もありますが、上記2点は基本知識ですので必ず覚えておきましょう。
※アイサスの法則にも欠点があります。この法則は新規顧客獲得からシェアされるまでを想定した法則です。
企業が継続的に売上を上げ続けるには購入後のフォロ-、つまりリピーターの存在が必要です。
『アイサスの法則』+リピート対策が重要です。
この辺りは、『Webマーケティング』の世界になってきます。
SNSの普及によりトリプルメディアという広告用語も重要です。チェックしておきましょう。