Web戦略で重要な賢者と愚者の違い
Web戦略では、集客⇒教育(情報提供、信頼構築)⇒販売という段階を踏んでいくのが基本です。
リアルな現場でも同様ですが、お互いに顔の見えないインターネットの世界では、より重要なマーケティング手法となっています。
最初は、安価なオファーや無料のオファーで集客を実施して、ユーザーの役に立つ情報を提供しながら信頼関係を構築します。
その後、その解決の為に自社のサービスがいかに有効なのか?を間接的に訴求することで、最終的に販売に結びつける手法です。
いわゆる、『フロントエンドからバックエンド』へ誘導する営業手法です。
身近な例としては、サプリメントメーカーが、「初回1000名様限定で1000円」「初回のみ1家族1個のみ無料」として利益を度外視で集客を実施する手法です。
このような手法を、Webマーケティングの世界では、
「賢者は、お客様を集めるために売上をあげ、愚者は、売上をあげるためにお客様を集める」と言われ、多くの方が実践しています。
【愚者の考え方】
一方では『愚者の考え方』という手法も存在します。
実際は、この手法を選んでいる企業の方がいいでしょう。
その為に、売上は一部の企業に集中してしまう傾向になるのです。
目の前の売上が欲しい為に、
- 「1日でも早く多額の売上を上げるにはどうしたらいいのか?」
- 「PPC広告なので上記表示をして他社よりもどうやって売上を上げるか?」
- 「どうやって他社より先に売ってしまうか?」という発想です。
このような考え方では、運良く新規クライアントの獲得ができてもリピートやファンの育成は出来ません。
長期的な戦略が無い為に、売上が継続して上がることもありません。
【賢者の考え方】
一方で、『賢者の考え方』は大きく異なります。
最終的なファンの育成までの長期的な展望に立ったマーケティング戦略を考えています。
最初のユーザー獲得段階では利益はありませんが、その後のファン育成の段階を通じてより大きな売上を上げていく発想です。
第一段階では、集客が目的ですので利益や売上は最優先ではありません。
経営的には、
- 愚者は、戦略が無くて目の前の戦術にこだわっている。
- 賢者は長期的な戦略があり、その先に枝葉のように戦術が連なっている。
といえます。
このような発想が大事なのは、BtoCの世界だけではありません。
企業と接する広告代理店のBtoBの営業でも重要な考え方です。
目の前の予算達成のために、効果の無い広告媒体を押し売りの様に強引に販売していては、広告主と長期的な関係は築けません。
今、広告主が求めていることは何なのか?その為に何ができるのか?
広告の営業として、目の前の売上に飛びつかず、賢者の発想でクライアントに接することが長い目で見ると重要です。
是非、意識してみてください。