テレビ放送の概要

テレビ放送について

日本の広告業界をリードする“テレビ広告”

2019年にインターネット広告に首位の座を奪われましたが、その影響力は健在です。

 

テレビ放送の種類

テレビ放送は、4種類に分類されます。

  1. 地上デジタル放送・・・日本テレビ・フジテレビ・テレビ朝日・NHK・TBS・テレビ東京など。
    通常見られているテレビ放送を地上波デジタル放送と呼んでいます。
  2. BS放送・・・・・・・放送衛星を活用して各家庭に電波を配信している放送をBS放送といいます。
    BSフジ・WOWOW・BS日テレなどが代表的なテレビ局です。独自の番組構成により順調に視聴率を伸ばしています。
  3. CS放送・・・・・・・通信衛星を活用して番組を配信します。スペースシャワーTV・アニマックス・キッズステーションなどの課金制の有料放送が中心です。
    今後はインターネットTVと競合していくことが予想されます。
  4. 有線放送・・・・・・・ケーブルテレビ放送のことです。CS放送を受信する手段としても活用されています。

 

地上デジタル放送の詳細について

地上デジタル放送はテレビ放送の中心的存在です。

地上波はネットワークで構成されています。
ネットワークは、日本テレビ系列・フジテレビ系列・TBSテレビ系列・テレビ朝日系列・テレビ東京系列により形成されています。
2019年度時点の系列局の状況は下記の通りです。

 

  • 日本テレビ系列(NNN)30局
  • フジテレビ系列(FNN)28局
  • TBSテレビ系列(JNN)28局
  • テレビ朝日系列(ANN)26局
  • テレビ東京系列(TXN)6局

 

地上波は、まず上記内容の系列に分かれます。
そして、その中身は『キー局』『準キー局』『その他』で構成されています。

 

  • キー局というのは各系列の中心となる局のことです。
    関東の1都6県に番組を配信しています(日本テレビ放送網・フジテレビジョン・TBSテレビ・テレビ朝日・テレビ東京の5局)
  • 準キー局は関西地区1府5県に番組を配信している局のことです。
    読売テレビ放送・関西テレビ放送・毎日放送・朝日放送・テレビ大阪の事です。
    次に大きな局は名古屋地区の3県に番組を配信している局です。
    中京テレビ放送・東海テレビ放送・CBCテレビ・名古屋テレビ放送・テレビ愛知が該当します。
  • 上記に含まれない県には、系列ごとに1局ずつ局が存在しています(一部無い県もあります)
  • 1都6県とは『東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・群馬・栃木』
    1府5県とは『大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山』
    3県とは『愛知・岐阜・三重』
  • 上記とは別に地方局として、テレビ神奈川・千葉テレビ放送・テレビ埼玉・MXテレビ・とちぎテレビ・群馬テレビなどがあります。

 

 

テレビ番組の種類

■テレビ番組は配信方法により、ネットワーク番組とローカル番組に分類されます。

  • ネットワーク番組(主にキー局が制作して、その系列局で放送される番組)
  • ローカル番組(各局が独自に制作して放映する番組)

ローカル局で製作された番組はローカルのみで視聴されます。
ローカル局は全ての番組を製作する財力も労力もありませんので、キー局が製作した番組を提供してもらい自社の製作番組を組み合わせながら番組編成をしています。

 

■番組の放送される期間によりレギュラー番組と単発番組に分類されます。

  • レギュラー番組(2クール26週)以上で毎週または毎日において同一タイトルで同一時間帯に放送される番組)
  • 単発番組(1回から数回程度のみ放映される番組)

 

■ミニ番組

2つの番組と番組の間にはさまれた形で放送される15分未満の番組をミニ番組と呼びます。
ニュースや天気予報が中心となります。

 

通常接するテレビCMは、全てが全国一斉に放映されている訳ではありません。
放映したい地区の確定からからはじまり、広告主は視聴率とターゲット層にあった番組を日本全国のテレビ局から選定しているのです。

ローカルの企業では、ローカル局のみでCM放映をしているのが普通です。
また大企業でも全ての商品を全国一斉に発売する訳ではありません。発売地区を限定し、そのローカル局のみで放映することも良くあります。