『ランディングページ』とは、訪問者が最初に訪れるページの事を指します。
ウェブマーケティングにおいて、非常に大切な役割を果たしています。
言葉の通り、”Landing”=「着陸する」という意味で、
ユーザーが広告や検索結果から最初に「着陸する」ページ、つまり『訪問する最初のページ』を指すのです。
『ランディングページ』は商品やサービスを紹介し、訪問者を具体的な行動へと導く役割を果たします。
ホームページと同じと思う方が多くいますが、
“ランディングページは、通常のホームページとは役割が大きく異なりま””
広告代理店で働いている方は必ず知っていないといけない知識ですので
しっかりと覚えておきましょう。
また最後には代表的なランディングページのリンクも貼っていますので、参考にしてください。
では、次にホームページの特徴、そしてランディングページの特徴へと説明していきます。
それぞれの違いを理解しながら読み進めてください。
ランディングページとホームページの違い
ホームページは、一般的に企業や組織の全体的な情報を提供することを目的とし、
通常はウェブサイトのドメイン名(例:www.example.com)で直接アクセスできます。
ホームページの特徴
目的は、企業や組織の概要(企業の概要、使命、ビジョン、価値、アクセス、社長からのメッセージ)などを紹介します。
訪問者に対し、その企業が何をしているのかを知らせることを目的としています。
ウェブサイト内の様々なページに訪問してもらうことを目的としますので、ホームページ内の様々なページへリンクを貼り、
訪問者が探している情報やコンテンツを見やすく構成しています。
また、企業の『ブランドの印象を伝える』のも大きな役割です。
デザイン、色彩、タイポグラフィ、画像などを通じて、ホームページは企業のブランドイメージを形成し、伝える役割を果たします。
ランディングページの特徴
ランディングページの最大の特徴は、基本的に1Pで構成されているということです。
Webショッピングなどで、あなたも良く見る縦長のページが代表的なランディングページです。
1P内の全てを完結、企業の目的をそのページの中で実現するように構成されています。
よって、他のページへのリンクは無いのが普通です。
(他のページへリンクを貼ると、ユーザーは特定の比率で戻ってこなくなるのでそれを防いでいます)
分かりやすい例としては、テレビショッピングでは同じ内容を繰り返し放映しますね。
そのテレビショッピングの内容をWeb上に集約したイメージです。
ランディングページには以下のような特徴があります。
- 一貫したメッセージ:
ランディングページは、一貫したメッセージと明確な目的を持つことが特徴です。
これにより、訪問者はページの目的を理解し、求めている情報をすぐに見つけることができます。 - 具体的な行動への誘導:
ランディングページは、訪問者に何をすべきかを明示することが多いです。
これは”コール・トゥ・アクション”(CTA)と呼ばれ、ページ上のボタンやリンク形式で表示されます。
たとえば、「今すぐ購入する」「無料トライアルに申し込む」「資料請求」「初回お試し90%オフ」などがそれに当たります。 - 視覚的魅力:
ランディングページは、訪問者の注意を引きつけ、メッセージを伝えるために視覚的な要素を効果的に使用しています。
これには画像、ビデオ、インフォグラフィックス、色彩などが含まれます。 - 簡潔なコンテンツ:
ランディングページのコンテンツは簡潔かつ明瞭である必要があります。
目的である重要なメッセージを前面に出し、訪問者が求めている情報を簡単に見つけられるようにすることが重要です。 - 評判や証拠:
ランディングページには、製品やサービスの品質を証明する評判や証拠がしばしば含まれます。
専門家の意見、ユーザーの声、ケーススタディなどの形で表示され、訪問者の信頼を勝ち取る役割を果たします。
ランディングページの活用方法
ランディングページはウェブマーケティング戦略の一部として効果的に活用することができます。
以下に具体的な活用方法をいくつか示します。
- 商品の販売:
商品の詳細な説明や画像、購入への誘導ボタンなどを設置することで、訪問者を購入に導くことができます。 - リードジェネレーション:
訪問者にメールアドレスを入力させてニュースレターに登録させたり、無料の資料をダウンロードさせるなどして、将来的な顧客(リード)を獲得することができます。 - イベントへの参加促進:
イベントの詳細を告知し、参加申し込みへと導くボタンを設置することで、訪問者を実際のイベントに参加させることができます。 - 資料請求の促進:
製品やサービスの詳細な情報を提供する資料をダウンロードできるようにすることで、訪問者の興味を深め、信頼を築くことができます
ランディングページの成功には、クリアで一貫したメッセージ、直感的なデザイン、そしてユーザーが求める情報や価値を提供することが重要です。
訪問者が求めているものを理解し、それを効果的に提供することで、ランディングページからの成果を最大化することができます。
また、ランディングページで最も重要な要素に成約率があります。
具体的に成約率の重要性について説明しましょう。
ランディングページ成約率向上:1%の違いが売上に大きなインパクト
ランディングページは、集客効果と成約率に大きな影響を与える重要なページです。
このことを具体的な数字で見てみましょう。
仮に、あなたが提供する商品の価格が10万円で、集客人数が100人だとしましょう。
そして、あなたのランディングページの成約率、つまり訪問者が購入に至る割合が2%だとします。
これは、集客した100人中2人が商品を購入するという意味です。
つまり、あなたの売上は20万円(10万円✕2人)となります。
さて、ランディングページの成約率が1%だけ上がったとしましょう。
つまり成約率が3%になりました。すると、集客した100人中3人が商品を購入することになり、売上は30万円(10万円✕3人)となります。
このように、ランディングページの成約率が1%だけ上がるだけでも、売上に大きな影響を与えます。
売上を向上させるためには、ランディングページの最適化に取り組むことが重要となります。
この数字は、ランディングページの成約率を上げるための努力がどれほど価値のあるものであるかを示しています。
代表的なランディングページ例
- Dropbox Business:
Dropboxのビジネス向けランディングページは清潔でシンプルなデザインが特徴です。
見やすさと理解しやすさを重視しています。
ページの中心には鮮明な画像と共に、サービスの主要な特長が簡潔に記載されています。
また、明確なCTAボタン「無料で試す」が配置されており、訪問者に求めている導線も明確です。 - Shopify Free Trial:
Shopifyの無料トライアルのランディングページは、ユーザーに無料トライアルへの登録を促すこと目的に製作されています。
ページは明瞭で簡潔なメッセージ、鮮明なCTA、そして訪問者が安心して行動できるような詳細情報(料金が発生する前に通知が来ること、クレジットカード情報が不要なことなど)で構成されています。 - Airbnb Host:
Airbnbのホストになるためのランディングページは、訪問者に物件をリスト化するメリットを提示しています。
ページにはホストになることのメリット、可能性のある収益、そしてそのプロセスがどのように機能するかを説明する情報が詳細に書かれています。
さらに、ページの上部には「今すぐ始める」という明確なCTAがあり、訪問者がすぐに行動できるようにしています。
これらのランディングページはすべて、
それぞれのサービスの目的と一致した設計とコンテンツで構成されており、訪問者に対して行動を促しています。
これらの要素は、効果的なランディングページ作成の際には重要なポイントとなり参考になります。
ランディングページのまとめ
ランディングページは、ウェブサイト訪問者を具体的な行動に導くための重要なツールです。
製品やサービスを紹介し、購入や情報提供などの行動を促すことで、ウェブサイトの成果を大きく引き上げることが可能になります。
一貫したメッセージ、明確な行動の呼びかけ、視覚的魅力、簡潔なコンテンツ、評判や証拠の提示などを通じて、
ランディングページはウェブマーケティング戦略の中心的な役割を果たしています。