インターネット広告の課金の仕組み

インターネット広告の課金方法について

インターネット広告は、PC向け・スマートフォン向け・フィーチャーフォン(携帯電話)向けとデバイス別に仕様や特徴が異なります。

今回はインターネット広告の課金方法について説明します。
インターネット広告はアナログの媒体と異なり「いつどのタイミングで費用が発生するのか」が複雑です。

インターネットの課金方法には

 

  1. 「インプレッション保証型」
  2. 「クリック保証型」
  3. 「成果報酬型」
  4. 「期間保証型」

 

の4つの方法があります。

 

①インプレッション保証型

掲載するインターネット広告が露出(表示)された回数に応じて課金されます。
予め露出回数を決めてから正式な広告申込となります。

100,000回の広告表示希望であれば、100,000回ページビュー(PV)という契約をします。
※ページビューとは、“PageView”の事でPVと言われます。1回表示されると“1ページビュー”となります。

PV保証型、ページビュー保証型と表記されている場合は、インプレッション保証型と同じ意味になります。

【インプレッション保証型】の特徴としてはユーザーがどの程度の時間広告を見たかは関係ありません。
ユーザーの画面上に広告が表示された瞬間に広告料金が1ページビュー分として広告主に課金されます。

 

②クリック保証型

最もニーズが高くインターネット広告の中心に位置するのが【クリック保証型】です。

PPC(PayPerClick)広告とはクリック保証型広告のことです。

名前の通り、掲載する広告がユーザーの画面上に表示されただけでは広告料金は発生しません。
ユーザーが広告をクリックした段階で初めて広告料金が発生します。

インターネット広告が成長した主な要因は“クリック保証型”の登場と言えます。
広告主としてはリーチ(ユーザーへの到達)が明確であり、リスクの少ない広告メニューです。

クリック保証型はクリックをさせることを目的としています。
よって、クリック後にユーザーが初めて見る広告ページ(ランディングページ)の完成度が成功の為に重要なポイントとなります。

クリック後の離脱率の検証、バナー別のABテストなどを繰り返しながら、より精度を上げていくことが重要です。

 

③成果報酬型

アフィリエイト広告で有名になった課金システムが“成果報酬型”です。

広告を掲載してユーザーがクリックしても広告費用は発生しません。
ユーザーが実際に商品の購入やサービスの申し込みをした段階で広告費用が発生します。

リスクの低いクリック保証型よりも一層リスクが低くなりますが、
課金される広告料金はクリック保証型より高価になります。

アフィリエイト広告を利用する場合、競合他社よりも高額の報酬を設定しないとアフィリエイターに紹介される可能性が低くなります。
バックエンド商品(2度目以降の購入)の利益まで見込んで、成果報酬の金額を高めに設定するのが戦略として有効です。

 

④期間保証型

広告の掲出期間を、1週間・1か月間というように設定します。

そして、契約期間中に露出回数を調整しながら掲出されるのが“期間保証型”です。

インプレッション数などが決まっている広告媒体であれば有効です。
安心型のインターネット広告と言えます。

 

まとめ

インプレッション保証型は、ブランディングの訴求に有効です。
クリック保証型(PPC広告)はあらゆる業種の方にオススメです。
“成果報酬型”は英会話教室、医療系、人材派遣、エステなど料金設定が高額なサービスを提供している広告主の方に有効となります。
初回500円というようにフロントエンドの設定をして、バックエンドで定期購入を促すような商品に多用されます。

インターネット広告を検討する場合は、クリック保証型で広告ビジュアルの効果検証をして、
その結果を元に、他の広告メニューへと展開を広げていくのが費用対効果の面から王道です。

インターネット広告は、新聞広告のように『1ページ〇〇万円』という単純な設定ではありません。

それぞれの特徴をしっかりと把握して取り組むことが重要です。