テレビ広告の知識

テレビCM発注の流れ

テレビCMが放映されるまで

テレビCMのGRPの考え方いついては既に説明させていただきましたが、
購入(発注)から放映までの流れについてもう少し詳しく説明いたします。

 

テレビCM発注の流れ

テレビCMの制作と放映に関わる主要な企業は三つです。

クライアント(広告主)、広告代理店(広告会社)、そしてテレビ局。
これら三つの組織間でのコミュニケーションと調整が、CMの成功を左右します。

それでは、どのような流れでCMが発注させるのか?
一般的な例で説明してみましょう。

 

テレビCMの発注から放映までの流れ

 

例えば、ある大手飲料メーカーが新製品のローンチを計画しているとします。
この会社は、テレビCMを通じて新製品を国内外に広くアピールしたいと考えています。

  1. オリエンテーション:
    この飲料メーカー(広告主)は、新製品の特徴、目標とするターゲット層、予算などを元に広告代理店に広告展開の計画を依頼します。
  2. プレゼンテーション:
    広告代理店は、広告主から受けた情報を元にCMのプランを作成し、プレゼンテーションを行います。
    このプランには、放映予定のテレビ局や時間帯、期間、CMの内容や演出などが含まれます。
  3. 広告主からの発注:
    飲料メーカーは、提案されたプランに対してフィードバックを行い、修正を加えた上で広告代理店に発注します。
  4. テレビ局への発注:
    広告代理店は、広告主の最終的な希望をテレビ局に伝え、CMの放映について調整を行います。
  5. 再提案:
    テレビ局との調整内容を広告主に報告し、再提案を行います。
  6. 最終発注:
    広告主との最終的な調整に基づき、広告代理店がテレビ局へ最終的な発注を行い、CMが放映されます。

この流れの中には、
希望内容との違いや素材の審査など、細部への注意が必要な作業も含まれますが、大まかな流れは上記の通りです。

テレビCMの最新トレンド

近年、テレビCMの放映における視聴率の測定方法が変わりつつあります。

従来は家庭内のテレビ視聴状況を抽象的に測定していましたが、
現在ではスマートテレビやスマートフォンの普及に伴い、
個々の視聴者の視聴行動をより正確に追跡することが可能となっています。

これにより、視聴者の反応や広告の効果をより具体的に分析することが可能となり、
CMの放映戦略をより効率的に組み立てることができます。

また、これらの広告活動はデジタルマーケティングと密接に連携しています。

例えば、テレビCMが放送されると同時に、SNSやウェブサイトで関連する広告が配信されることもあります。

これにより、視聴者はテレビだけでなく、インターネットを通じても同じメッセージに触れることができます。
これは「クロスメディア戦略」と呼ばれ、広告の効果を最大化するために用いられています。

さらに、近年ではデータ分析技術の進歩により、
個々の視聴者の視聴行動や反応を詳細に分析することが可能となりました。

広告主はテレビCMの効果をより具体的に測定し、
次回のCM制作や放映戦略に反映することが可能となります。

最後に、テレビCMの制作自体も進化を遂げています。

例えば、VR(バーチャルリアリティ)やAR(拡張現実)を用いた新しい形式のCMも登場しています。
これらの技術は視覴的なインパクトを高め、視聴者の関心を引く新しい手法となっています。

以上、テレビCMが放映されるまでの流れと、最新のトレンドです。

参考にしていただければ幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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