独立して広告会社を立ち上げた起業家の声まとめ

広告業界は、起業が活発な業界の一つです。

特にコロナ禍を機に在宅勤務を経験したことで、価値観が変わり、起業を決意した方々も増えています。本日は、広告業界で起業した方々の“声”を集めてみました。

これから広告業界での起業を考えている方にとって、参考になる情報が詰まっていますので、ぜひご覧ください。

男女別起業の特徴

最初に、男女別の声をまとめてみましょう。

男性は自己実現や収入増加、職場環境の不満から起業する傾向が強い傾向があり、
女性では、ライフステージの変化や家庭と仕事のバランスを重視して起業することが多いと思われます。
そして、女性は家族のサポートを受けることが多く、計画的である一方、男性は自己実現やリスクを取りたいという欲求が強く表れています。

男性の場合

勤務先の倒産や不況

会社の倒産やリストラをきっかけに起業するケースは非常に多いです。やむ負えず。という状況ではありますが、急な対応に迫られ、新たな勤務先を見つけることも出来ずに思い切って起業をするケースです。

自己実現を目標に

自分の夢やアイデアを形にしたいという強い意志が起業の原動力となっている場合も相当数あります。組織内で表現できない。そして実現できないプランを実現する為の起業です。

収入の増加を目的に

デジタル化の波により、既存のビジネスモデルに依存している広告代理店では、給料の増加が望めず、多くのボーナスも期待できません。
その状況が長く続いているような場合、サラリーマンとしての限られた収入に不満を持ち、起業することで収入を増やしたいと考える人は多いです。

上司との不和

実は多いのが、この状況です。パワハラなど立場の弱い人を守る制度は増えてきていますが、まだまだ浸透はしていません。部下は上司を選べません。上司とのトラブルや組織の窮屈さに嫌気がさして独立を決意するケースは非常に多いです。

では、次に女性の場合を見てみましょう。

女性の場合

ライフステージの変化

出産や育児を機に、柔軟な働き方を求めて起業する女性は非常に多いです。
コロナによる在宅の浸透も背中を押しています。
ある程度の能力があれば、在宅で大きな戦力になる可能性を秘めています。

自己実現

自分の好きなことを仕事にしたいという願望から起業するケースが見受けられます。
男性と違い、上記同様に、在宅でも実現できるのではないか。と冷静に判断している側面も多いです。

家族のサポート

女性の場合、家族の理解やサポートを受けてから起業するケースが多いです。
このあたりは、最も男性とに違いが表れている感じがあります。

続きまして、起業家の声をご紹介しましょう。
成功例と失敗例と代表的な5つを紹介します。

起業家の声（成功例）

1. 佐藤さん（仮名） – 35歳、男性

「会社が倒産して、次の仕事を探していた時期に起業を考えました。自分のアイデアを形にしたいという思いが強く、今では小さな広告会社を経営しています。最初は資金調達が大変でしたが、家族の支援が大きかったです。それなりの預金が無かったら成功はしていなかったでしょう。」

2. 山田さん（仮名） – 42歳、女性

「子育てと仕事のバランスを取るために起業しました。フリーランスの広告プランナーとして活動しています。家庭と仕事の両立ができるので、非常に満足しています。」

3. 鈴木さん（仮名） – 29歳、男性

「サラリーマンとしての収入に限界を感じて、独立を決意しました。起業してからは収入が増えましたが、その分労働時間も長くなりました。しかし、自分のペースで仕事ができるので満足しています。」

4. 田中さん（仮名） – 37歳、男性

「上司とのトラブルが原因で会社を辞めました。最初は不安でしたが、今では自分の会社で働くことに充実感を感じています。最も大変だったのは、初期の顧客獲得です。前の勤務先の顧客を奪うことも出来ず紹介などでコツコツと獲得をしました。」

5. 高橋さん（仮名） – 30歳、女性

「自己実現のために起業しました。特に女性の評価が低い現状に不満を感じ、自分の能力を発揮できる場を求めて独立しました。家族のサポートがあったので、スムーズにスタートを切ることができました。」

起業までの道のり

起業に際して、法人化を急いではいけません。
大手広告代理店などで勤務していた方は、名刺や肩書に非常に拘る傾向があります。
「資本金1000万以上」「株式会社は最低限必要」「株式会社の代表取締役がいい」などです。

はっきり言いますが、上記は全く意味がありません。

要は、あなたが「何ができるか？」です。
「この人に頼みたい」「この人に相談したい」「この人信用できる」「この人知識がある」となれば、相手は肩書にこだわりません。
個人事業主でも、仕事の依頼は入ります。

まずは、資金を掛けずに個人事業主でスタートし、冷静に自分の状況を判断することが大切です。
PCとスマホがあり、家を仕事場にすれば固定費用は不要です。

法人化への道

ビジネスが軌道に乗ると、法人化を検討する方もいます。法人化の検討はこの段階で充分です。
確かに、法人化は、信用度の向上や資金調達のメリットがありますが、固定費や人件費が増加します。税理士、会計費、社会保険労務士など様々なコストや時間が掛かります。慎重な判断が求められます。

資金調達の苦労

起業資金の調達は大きなハードルです。
多くの方は、起業の準備などしていな場合がほとんどです。

まずは、事業計画を立てて、銀行や国の融資機関に相談を持ち掛けることが必要です。

銀行は、都市銀行よりも地元密着の信用金庫の方がオススメです。
大手銀行では、個人は相手にされない傾向がありますの、出来るだ地元の信用金庫に相談し、口座を開きましょう。

また、信用金庫でも信用金庫単体で融資することはありません。
あくまでも、国の融資機関との間に入るだけなのが実情です。

もし、あなたが、過去に借金などでキズがある場合は、融資は受けられないと思ってください。
5年間は記録に残ると言われています。

そのような場合は、融資が無くても事業を継続できるだけの資金を準備してから起業する必要があります。

起業のまとめ

上記のように、独立して広告会社を立ち上げる。という起業家の経験は、人生において、多岐にわたる学びを提供してくれます。
成功と失敗の両方から学び、自分の人生に活かすことが重要です。

失敗して、サラリーマンに戻り、再度チャレンジをする方もいます。

失敗して、サラリーマンに戻った時に、「自分が成長している」ことは時間できるはずです。

起業後、資金調達や顧客の確保など困難は待ち受けますが、人生において、大きなチャレンジとなり、充実感を味わえることは間違いありません。

起業はタイミングと運も重要です。

起業に興味のある方は、上記内容を冷静に分析し、チャンスを逃さずチャレンジしましょう。