手段が目的になってしまう人
『目的を達成できる人』と何度やっても『目的を達成できない人』がいます。
この『目的を達成できない人』には特徴があります。
良くあるパターンは、『目的と手段が混合』して分からなくなっている状態の人です。
目的に向かて仕事をしている時に、目的と手段の違いが分からなくなってしまうのです。
目的を達成する為には、
『目的と手段を混合しない』ということが非常に重要です。
では、目的と手段を同じにしないとはどういうことでしょうか?
目的が手段になってしまう具体例
目的が手段になるとはどういう状態でしょうか?
それは、
何をやるのか(目的)ではなく、どうやってやるのか(手段)が目的となっている状態です。
広告代理店を例に考えてみましょう。
広告代理店で見られる5つの具体例
- クライアントに効果的な広告提案をすることが目的なのに、その為の手段である営業会議の開催が目的になっている。
いわゆる頑張っている姿を社内に見せることが目的になっている状態です。 - プレゼンを通すのが目的なのに、プレゼンの機会を得ることが目的になっている。
プレゼンを取ってきたことが目的であり、その時点で仕事が終了した状態になっている。 - 成果を上げることが目的にも関わらず、トラブルなく無難に仕事を終了させることが目的になっている。
- 広告主の売上を上げる目的の為の手段の1つとして広告媒体の提案があるにも関わらず、広告媒体を売ることが
目的となっている。その手段として広告主が存在している。 - 売上を上げる為のステップとして勉強するのに、勉強しただけで満足している。
- 会社に出社することが仕事だと思っている。
広告代理手の方は、特に1と4に気をつけなければいけません。
『会議の多い会社はあぶない!』と言われますが、売上が厳しい企業は会議が増える傾向があるのは事実です。
会議というのは、何かの目的を達成するために実施するのが普通です。
目的をより効果的に達成する為に、その手段として会議を実施するのが普通です。
しかし、現状は全く違ってます。
多くの広告代理店は、会議をすること(会議を無難に乗り切ること)が目的になっています。
これは、定例会議を実施している限り無くなりません。
毎週月曜日に会議が確定していれば、その会議が仕事の中心になってしまいます。
毎週水曜日くらいになると、月曜日の会議を無事に乗り切る為に行動し始めるんですね。
多くの方が心当たりがあるでしょう。
顧客に会う目的は、顧客の為に何かを提案するのが目的であるべきなのに、会議の話題を探すために顧客にアポを取るようになります。
会議を乗り切ることが目的になり、その為の手段として顧客が存在しているんです。
こうなると会社は末期状態です。
しかし、この状態に満足している経営者や役員がいる限り会社の未来はありません。
『目的と手段を一緒にしない』ことを是非意識してみてください。
コメント