テレビ視聴のトレンド:マルチスクリーニング

広告豆知識

こんにちは、
前回は、視聴率の測定基準が「世帯視聴率」から「個人視聴率」へと移行していることについてお話ししました。

今回は、さらに進んで、テレビ視聴のトレンドと言われている「マルチスクリーニング」について考えてみます。
また、それが視聴率にどのような影響を及ぼしているのかも見ていきましょう。

マルチスクリーンとは?

 

「マルチスクリーニング」とは何でしょうか?

これは、テレビの視聴中にスマートフォンやタブレットなど、他のデバイスを同時に使用している行為を指しています。
視聴者はテレビ番組に目を向けつつ、スマートフォンで番組に関連する情報を検索したり、SNSで友人と番組の感想を交わしたりします。

従来の視聴率の測定方法である「世帯視聴率」や「個人視聴率」は、
この『マルチスクリーニング』という新たな視聴行動に対応するために進化を遂げています。

テレビと他のデバイスに対する視聴者の注意の分散をどのように計測すべきか、
その視聴者の行動や関心をどのように解析すべきかが問われているのです。

それは、
『視聴者が番組にどれだけ集中しているか?』
『どのような情報を他のデバイスで探しているか?』を明らかにし、
広告主にとっては視聴者の行動や関心を予測し、より効果的な広告戦略を立てるための重要な指標となります。

 

テレビ視聴の環境や視聴者の行動が変化するにつれて、視聴率の測定方法もそれに応じて進化し続けているのです。

あなたも、テレビを見ながら
『テレビで取り上げられた飲食店を検索したり』
『観光情報をしらべたり』
『ニュースの内容をより詳しく検索したり』などの経験があるはずです。

新しい視聴率の測定方法が開発されることにより、
私たちは視聴者がテレビ番組以外のデジタルコンテンツにどれだけ時間を割いているか、
また、視聴者の注意がどの程度テレビ番組と他のデバイスの間で分散しているかを明らかにすることができるようになります。

これにより、
番組制作者や広告主は、視聴者が番組にどれだけ集中しているか?
どの部分で視聴者の注意を引き続けることができているか?
または、どの部分で注意が他へと逸れてしまっているか?を評価し、
それを番組制作や広告戦略に反映させることができるようになることが期待されています。

 

CM中にテレビを見ているか?

マルチスクリーンという考え方において、
CM中にテレビではなくスマートフォンを見ている人がいるという考え方は一部に存在します。
実際に、視聴者がテレビのCM中にスマートフォンや他のデバイスに注意を向けることが多いという報告もあるようです。

このような考えが多くなってきているのも無理はありません。

しかし、全ての視聴者がこのような行動を取っている訳でもありません。
視聴者の行動は多様です。
一部の人々がCM中にスマートフォンを見るなどのマルチスクリーンの行動を行っているかもしれませんが、
他の人々はテレビを集中して視聴している可能性もあります。

よって、現時点で、このような状況を予測することは難しいと言えます。

重要なのは、マルチスクリーン環境においても、視聴者の関心を引きつける魅力的なコンテンツや広告を提供することです。
視聴者がどのデバイスに注意を向けるかは個別の選択であり、テレビ業界や広告主はマルチスクリーンの状況を理解し、それに応じた戦略を展開する必要があります。

今後もテレビ視聴とスマートフォンなどのデバイスの関係には注目していきましょう!

 

 

 

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