屋外広告の新しい取り組みPartⅡ
2016年3月に続いて、電通が屋外デジタルサイネージへの新しい取り組みをスタートさせました。
2016年3月の実験はヤフーとの連動でしたが、今回は計5社での実証実験です。
前回の取り組みは、分かりやすい内容でしたが、今回の取り組みは少し理解が難しい内容かもしれません。
リリース内容要約
株式会社電通、クラウディアン株式会社、スマートインサイト株式会社、Quanta Cloud Technology Japan株式会社の4社は、
インテル株式会社の協力のもと、屋外広告実証実験プロジェクト(略称:OOHプロジェクト)を発足させ、
ディープラーニングを活用した先進的な屋外広告の実証実験に取り組むことを発表しました。
ディープラーニングの意味が分からないと、内容がさっぱり状態になりますので簡単に説明しますと(と言っても人工知能の話は簡単にはできませんので簡単に・・・)
- ディープラーニングとは、今流行りの「人工知能」の事です。
今回の取り組みは、画像処理が中心になります。
5社が開発したシステムが、画像処理をしてデーターを蓄えます。
そのパターンは学習済みのデータとして保存されていきます。
そして、現時点の状況を、その学習済みのパターンに置き換えて正確な状況として判断する。という感じです。
つまり、
人工知能が、過去のデータを元に現時点のサーキュレーションを予測。
ターゲットに合わせて最適化された広告素材が放映される。
ということです。
このことにより、屋外広告のターゲティング広告の実用化を実現。
今までターゲティング広告が難しいといわれてきた屋外デジタルサイネージにおいて、
ターゲットの属性に合わせた広告素材を、リアルタイムで表示する。ことを目指します。
第一弾としては、 屋外に設置されたビデオカメラの映像からリアルタイムに通行状況を判別し、
道路沿いに設置されたデジタルサイネージに適切な広告を表示する実証実験を東京都内で行う。ということです。
その延長上で交通量の正確な計測も実施するとのこと。
電通のリリースはこちら↓
屋外デジタル広告におけるターゲティングの実用化プロジェクトを発足
まとめ
広告効果に問題がある屋外広告に関して、このような取り組みは不思議ではありません。
しかし、毎回のことですが、このような取り組みのリリースはありますが、
その後の経過がサッパリとなるのが良くあるパターンです。
今回の取り組みも同様でしょう。
&気になることは、そもそも街のターゲットはある程度予測がつきます。
渋谷であれば若者、新橋であればビジネスマンとOL。
カメラでターゲットを改めて確認する必要があるのか?
もっと、違う取り組みがあるのではないか?というのが個人的な感想です。
いずれにしても、その後の報告を待ちましょう!