PDCAとは? そして今なぜ重要なのか?
年始に「今年こそは!」と目標を掲げる方は多いでしょう。
しかし、その目標が実際に達成できるかどうかは、立てた後の行動次第です。
ただ決めるだけでなく、定期的に振り返り、軌道修正をしながら進めることが重要です。
広告業界では、クライアントに対して「PDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルの重要性」を説明する機会が多々あります。
しかし、実際には忙しさを理由に、自らは実践できていないという人も少なくありません。
でも、本当に効果を実感するには、クライアントに提案するだけでなく、まずは自分自身が実践することが不可欠です。
目標を立てただけで終わっていませんか?
PDCAとは、以下の4つのプロセスを繰り返し、業務や行動の改善を進める手法です。
- PLAN(計画):目標や戦略を立てる
- DO(実行):計画に基づき行動する
- CHECK(検証):実施した内容を評価・分析する
- ACTION(改善):分析結果をもとに改善策を実施する

非常にシンプルなフレームワークですが、継続的に回し続けることが成功への鍵となります。
今こそ「高速PDCA」へ
従来のPDCAは年間計画から落とし込み、長いスパンで回していくことが一般的でした。
しかし、変化の激しい時代においては、スピード感を持った「高速PDCA」が求められます。
- 年間目標 → 半年計画 → 3ヶ月ごとの見直し → 1ヶ月単位で調整 → 1週間ごとに振り返る
このように、PDCAのサイクルを短期間で回すことで、小さな改善を積み重ねることが可能になり、確実に目標へと近づくことができます。
PDCA vs. OODA(ウーダ)
近年、PDCAと並んで注目されているフレームワークに「OODAループ」があります。
OODA(ウーダ)とは?
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- Observe(観察):状況を素早く把握する
- Orient(方向づけ):情報をもとに自分の立場を整理する
- Decide(決定):即座に行動の方向性を決める
- Act(行動):決定したことをすぐに実行する
特にデジタル広告やマーケティングでは、変化のスピードが速く、柔軟な対応が求められます。PDCAが「計画→実行→検証→改善」という一連の流れを重視するのに対し、OODAは「観察し、即座に判断し、行動する」ことを重視します。
では、一体どちらを使うべきでしょうか?
- 安定した業務の改善にはPDCA
- 市場の変化が激しい場面ではOODA
状況に応じて使い分けることが、現代における成功のカギとなります。
デジタルツールを活用してPDCAを効率化
しかし、「PDCAを回す」と言っても、いざ実践するとなると、振り返りの時間が取れなかったり、記録が面倒だったりして続かないこともあります。
そこで、デジタルツールを活用するのも有効です。
- GoogleカレンダーやNotionでPDCAを可視化
- TrelloやAsanaでタスク管理をPDCAベースで整理
- ChatGPTなどのAIを活用し、分析や改善策のアイデアを出す
これらのツールを活用することで、効率的にPDCAを回し、振り返りを習慣化することができます。
まとめ:小さなPDCAを積み重ねよう
PDCAは、大きな戦略に対してだけでなく、日々の業務や個人の成長にも活用できます。
- まずは週単位で目標を設定し、小さなPDCAを回してみる
- チェックや振り返りを忘れず、確実に改善していく
- デジタルツールを活用し、継続しやすい仕組みをつくる
まずは、上記3点を忘れないように取り組むといいでしょう。
今は、10年前と比べて、仕事のスピードも情報の流れも格段に速くなっています。
だからこそ、ただ「PDCAをやろう」と言うだけでなく、より実践的で継続しやすい方法を取り入れながら、自分自身の成長の為に取り入れることが重要になっています。
年始めでなくても間に合います。週単位や月単位で考えて、さっそく今日から実践すると、仕事だけではなく日常生活にも改善が見られるはずです!